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明石市長選、”暴言辞任”の泉房穂氏が圧勝「ネガティブ報道の結果、実績にも目が向くという特異な選挙だった」 金子恵美氏「夫の時は…」

 17日、兵庫県明石市で出直し市長選が行われ、市幹部に対し暴言を浴びせたとして辞職した泉房穂氏が次点の候補に3倍以上の差をつけ圧勝、再選を果たした。

 当選確実の一報を受け、支援者たちが万歳三唱をする中、泉氏は笑顔を見せることなく、頭を下げ続けた。そして昨日、職員の出迎えのないまま約1か月ぶりに登庁。訓示でも「時に言葉を荒らげたり、自らの感情の赴くままに対応してきたことにつき、改めて本当に申し訳なく、改めてお詫び申し上げたいと思う」と謝罪の言葉を述べた。


 そんな泉氏の出馬を後押ししたのは、これまでの子育て・教育政策を評価する子育て世代の女性たちだった。市内の主婦を中心に結成された「泉房穂さんに明石市長続投を希望する市民の会」による署名活動では約3700人筆が集まり、福祉関係者ら63団体で構成される「泉市政の継続を求める会」も約1300人分の署名を集めた。


 長年にわたって明石市政の取材を続けてきた神戸新聞明石総局の藤井伸哉記者は、「党公認候補も立候補していたし、非常に読みづらい選挙ではあったので、これほどの大差になるとは思っていなかった。選挙戦でも泉市長は謝罪に徹し、暴言問題への批判をかわそうとしているように思えた。ただ、中盤からは手応えを感じたのか、"明石の未来に責任がある"というような前向きな発言も増えていた。やはり子育て世代の支援が手厚く、人口が増えて税収がアップし、街のにぎわいも増えたので元々の評価は高かった、暴言問題で全国的に注目を集めたことで有権者の知名度がさらにアップし、結果的に政策への評価にも目が向いた側面もある」と分析する。


 実際、泉氏は「中学生までのこども医療費完全無料化」「第2子以降の保育料を完全無料化」「こども食堂38カ所設置」「あかし里親100%プロジェクト」等の政策を立案、明石市では人口が7年連続で増加、出生者数も5年連続で増加を見せている。


 また、神戸新聞が行なった出口調査では、泉氏の暴言について「問題がある」と答えた人が24%、「どちらかと言えば問題がある」と答えた人が35%、「どちらかと言えば問題がない」と答えた方が17%、「問題はない」と答えた人が21%、無回答3%という結果が出ている。


 藤井記者は、泉氏の暴言が報道されたあと、多くの新聞・テレビが報じていない発言があるとして、"詳報"を伝えた。「やはり前後関係が分からなければ何を思って発言したのかが分からないので、全てを載せるべきだと思い報道した。もちろん言葉が言葉だけに、眉をひそめる人は多かったし、当初は批判の声も大きかったが、どういう動機での発言だったのかが伝わるようになると少し潮目が変わって、"安全が目的ならば良いんじゃないか"というような同情論・擁護論も出るようになった。我々も詳報として伝えはしたが、大前提として目的が正しければパワハラ発言をしてもOKだというのは間違っていると思うし、"火をつけろ"と言われたのも市民だ。泉氏自身も選挙の結果とは関係なく許されないことだった話しているし、免罪符になったとは思っていない。そうした視点も留意するべきだと思う」。

 ウーマンラッシュアワーの村本大輔は「もちろん暴言はダメなことだが、それも彼の一つ要素。パワハラの部分しか報じないマスメディアと、それしか知らない視聴者がいた」と、地元有権者との温度差を指摘。その上で「不倫の問題でも、その人に実力があれば"いいじゃないか"という意見が出てくる風潮もあると思う」と指摘した。


 金子恵美前衆議院議員は夫の宮崎謙介元衆議院議員の不倫騒動を踏まえ、「批判を浴びた時のリスクマネージメントがうまかった。また、悪いことが起きると一斉に悪い方に行くはずが、それが止まって政策の方に目が向いた、珍しい選挙のタイプだったと思う。夫を過剰に評価するつもりはないが、あの時は不倫をした"悪い男"というふうになってしまい、政治家として何をしたのかということはなかなか見てもらえなかった。どこの自治体も人口減少で悩んでいる中、これだけ0歳児を増やしたことが評価されるのは当然だ」とコメントいていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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