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- 2012年04月12日 22:25
いつか配信放送が録画を滅ぼす日が来るのだろうか
BCN、ネットブック市場はUltrabookとタブレットが侵食
記事内に「タブレット端末の販売台数推移」って写真の説明文があったので、「これでタブレット市場の規模が分かる!iPadの売り上げ台数も計算できるかも!」と大喜びで写真を拡大して読み取ったら
"販売台数前年同月比"と"販売台数指数"って書いてあった orz
前年度比パーセンテージはともかく販売指数いりません。販売台数を教えてください、BCNさま。
またしてもタブレットにやきもきされつつ今回のエントリー。
毎度おなじみ(?)のHuluが料金を値下げするそうです。
動画配信のHuluが値下げ、月額980円で見放題に
20円削ってお得に見せるやり方込みとはいえ、ケタが一つ下がるとぐっとお得感を感じます。この値段だとスカパー!の映画専門チャンネル1チャンネル分の値段ともさほど変わりません。そろそろ試しても良いかな?と言う気にすらさせます。対応機種にWiiが加わって視聴デバイスをほとんど問わなくなってきたのも便利ですし。
値段が安くなって中身が充実してくると、既存の「放送」というコンテンツ入手手段が、途端に古くて面倒なものに感じてきます。わたしはスカパー!HDもスカパー!e2も視聴していますが、録画したい映画などがあっても、重なる時間に他にも見たい番組があると、どうしても諦めなければならない場合があります。スカパー!e2で契約しているチャンネルなら同時受信を増やす方法もあるのですが、スカパー!HDだとお手上げになってしまいます。リピート放送を狙ってもうまく空き時間を確保出来ず、結局見られなかった・・・なんてケースもしばしばあります。
一方、Huluのような配信ならその心配はありません。チューナーの空き時間ではなく、見る側の空き時間を利用してみることが出来るのです。定額制ですから、思ったよりつまらなかったら見るのを辞めて他のコンテンツに切り替えてしまうのも気軽に出来ます。Huluは日本企業主導の配信サービスと違ってパソコンでもゲーム機でもタブレットでも見られますから、手元にある一番使いやすい機器をSTB代わりに出来るため、余計な買い換えや買い増しをせずに済む点も経済的です。知名度はともかく、便利さで太刀打ち出来る他サービスはありませんから、洋画のために衛星放送を受信している人など、こちらへの移行をそろそろ考えだしてもおかしくありません。
こうしたサービスが今後も拡大していくのなら、という条件付きではありますが、「番組を録画する時代はひょっとしたら近い将来終わるかも」と思うことがあります。少なくとも、日本の放送がやっているようにガチガチのプロテクトを掛け、抵抗する存在を潰すために法律を変えようとするような録画つぶしより、「いつでもどんな形でも見られるんだから、録画しなくてもいいや」と思わせて自然に録画への依存を減らす方が、はるかに賢くて人を納得させられるやり方です。
それでも日本人にとって録画は文化です。いくらいつでも見られるからといって、手元に保存する録画というコレクションを至高の楽しみとする人(例えばこのわたし)は少なからずいます。ただし、それは現在の話。例えば、いくらお店に行ってうろうろしながらの買い物が楽しいからといっても、Amazonや楽天の通販の便利さに気がつくといつの間にかそっちで買い物を済ませがちになった人はいるでしょう。同じように、配信が録画よりも便利だということになれば、趣味を鞍替えする人が出るかも知れません。例えばスポーツ中継。試合開始時間に間に合わなくても、いつでも最初から試合を見ることができるようになれば便利ですし、バラエティ番組などはNintendo 3DSでやっている「いつの間にテレビ」のように、おまかせでモバイルに保存してくれるのもいいと思います。そうやって配信が放送となる"配信放送"を身近で自然なものと思うようになれば、いつの間にか放送を録画する行為がわずらわしく思うようになるかも知れません。そうなれば、そうでなくてもレコーダーに勢いがなくなっている昨今。録画という行為そのものをしなくなっていく人も増えていくでしょう。
利用側からみた配信放送最大のネックはサービス提供をやめてしまうと、自分のライブラリだと思っていた映像コンテンツを二度と見られなくなってしまうという怖さがあることです。もちろん録画していても手元のメディアが読めなくなって、といった感じで同様のことになることはありますが、他人に任せるより自分で管理した方が、同じ見られなくなるでもまだ諦めがつくような気がします。それがある限り、録画が衰えることはあっても廃れることはないでしょう。
それでも、特に衛星放送によくある既存の映像ソフトを流すのがメインのチャンネルは、徐々に配信放送に食われていくでしょう。それはいずれ地上波にもおよぶかも知れません。ただ、それを思わせるサービスが今のところHuluしかないのが放送側にとっては救いなのでしょうか。
記事内に「タブレット端末の販売台数推移」って写真の説明文があったので、「これでタブレット市場の規模が分かる!iPadの売り上げ台数も計算できるかも!」と大喜びで写真を拡大して読み取ったら
"販売台数前年同月比"と"販売台数指数"って書いてあった orz
前年度比パーセンテージはともかく販売指数いりません。販売台数を教えてください、BCNさま。
またしてもタブレットにやきもきされつつ今回のエントリー。
毎度おなじみ(?)のHuluが料金を値下げするそうです。
動画配信のHuluが値下げ、月額980円で見放題に
20円削ってお得に見せるやり方込みとはいえ、ケタが一つ下がるとぐっとお得感を感じます。この値段だとスカパー!の映画専門チャンネル1チャンネル分の値段ともさほど変わりません。そろそろ試しても良いかな?と言う気にすらさせます。対応機種にWiiが加わって視聴デバイスをほとんど問わなくなってきたのも便利ですし。
値段が安くなって中身が充実してくると、既存の「放送」というコンテンツ入手手段が、途端に古くて面倒なものに感じてきます。わたしはスカパー!HDもスカパー!e2も視聴していますが、録画したい映画などがあっても、重なる時間に他にも見たい番組があると、どうしても諦めなければならない場合があります。スカパー!e2で契約しているチャンネルなら同時受信を増やす方法もあるのですが、スカパー!HDだとお手上げになってしまいます。リピート放送を狙ってもうまく空き時間を確保出来ず、結局見られなかった・・・なんてケースもしばしばあります。
一方、Huluのような配信ならその心配はありません。チューナーの空き時間ではなく、見る側の空き時間を利用してみることが出来るのです。定額制ですから、思ったよりつまらなかったら見るのを辞めて他のコンテンツに切り替えてしまうのも気軽に出来ます。Huluは日本企業主導の配信サービスと違ってパソコンでもゲーム機でもタブレットでも見られますから、手元にある一番使いやすい機器をSTB代わりに出来るため、余計な買い換えや買い増しをせずに済む点も経済的です。知名度はともかく、便利さで太刀打ち出来る他サービスはありませんから、洋画のために衛星放送を受信している人など、こちらへの移行をそろそろ考えだしてもおかしくありません。
こうしたサービスが今後も拡大していくのなら、という条件付きではありますが、「番組を録画する時代はひょっとしたら近い将来終わるかも」と思うことがあります。少なくとも、日本の放送がやっているようにガチガチのプロテクトを掛け、抵抗する存在を潰すために法律を変えようとするような録画つぶしより、「いつでもどんな形でも見られるんだから、録画しなくてもいいや」と思わせて自然に録画への依存を減らす方が、はるかに賢くて人を納得させられるやり方です。
それでも日本人にとって録画は文化です。いくらいつでも見られるからといって、手元に保存する録画というコレクションを至高の楽しみとする人(例えばこのわたし)は少なからずいます。ただし、それは現在の話。例えば、いくらお店に行ってうろうろしながらの買い物が楽しいからといっても、Amazonや楽天の通販の便利さに気がつくといつの間にかそっちで買い物を済ませがちになった人はいるでしょう。同じように、配信が録画よりも便利だということになれば、趣味を鞍替えする人が出るかも知れません。例えばスポーツ中継。試合開始時間に間に合わなくても、いつでも最初から試合を見ることができるようになれば便利ですし、バラエティ番組などはNintendo 3DSでやっている「いつの間にテレビ」のように、おまかせでモバイルに保存してくれるのもいいと思います。そうやって配信が放送となる"配信放送"を身近で自然なものと思うようになれば、いつの間にか放送を録画する行為がわずらわしく思うようになるかも知れません。そうなれば、そうでなくてもレコーダーに勢いがなくなっている昨今。録画という行為そのものをしなくなっていく人も増えていくでしょう。
利用側からみた配信放送最大のネックはサービス提供をやめてしまうと、自分のライブラリだと思っていた映像コンテンツを二度と見られなくなってしまうという怖さがあることです。もちろん録画していても手元のメディアが読めなくなって、といった感じで同様のことになることはありますが、他人に任せるより自分で管理した方が、同じ見られなくなるでもまだ諦めがつくような気がします。それがある限り、録画が衰えることはあっても廃れることはないでしょう。
それでも、特に衛星放送によくある既存の映像ソフトを流すのがメインのチャンネルは、徐々に配信放送に食われていくでしょう。それはいずれ地上波にもおよぶかも知れません。ただ、それを思わせるサービスが今のところHuluしかないのが放送側にとっては救いなのでしょうか。