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不十分な陸上自衛隊の救命救急用具、買い換えの方向となりました。

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陸上自衛隊の救命救急用具については、何度か国会で取りあげてまいりましたが、先週の外交防衛委員会で、岩屋防衛大臣が改善の余地を認め、買い換えが進むことになりました。第一線で働く自衛官が、救えるのに救われないような状況を放置してはならないとの思いで追求してきた成果となりましたので、ご報告いたします。

これまでの経緯です。

平成28年10月11日 参議院予算委員会において、稲田防衛大臣(当時)に対し、陸上自衛隊が保有する救命救急用具は米軍のそれに劣るどころか、米軍の軍用犬用よりも劣っていると指摘し、対応を求めました。

平成28年度第三次補正予算において、15万9千セット分の米軍並みの救命救急用具調達が決定されました。

平成29年3月22日 参議院外交防衛委員会において、15万9千セットを調達するにもかかわらず、インターネットの海外のサイトで同等品一つを買う方が安いケースがあることを指摘し、改善を求めました。

平成30年11月22日 参議院外交防衛委員会において、自衛隊に配布された救命救急用品の内の一部を示し、米軍の用品と比較しながら、それらが不十分もしくは不良であることを指摘、善処を求めました。

平成31年3月12日 参議院外交防衛委員会において、岩屋防衛大臣より、小生が指摘した救命救急用品について「改善の余地があることを確認し、速やかにこれらを見直すことにした」との答弁を引き出しました。

我が方自衛隊は最強の目立つ装備品を与えられていますがその一方で、前線では米軍の軍用犬以下の扱いのまま放置されてきました。万が一の際には、自衛官に対して厳しい命を下す政治家の責任として、このような状況を甘受させることはあり得ません。

しかしながら、対応をさせてもきちんとフォローアップしないと、あまりにもその対応はひどく、犠牲になるのは自衛官です。おそらくこの問題の根っこには調達のあり方があるのでしょう。小生が相手にしてきた歴代の防衛三役の政治家は、自衛官のことを考え、なぜ細かいところまで見てあげないのか、理解できません。

いずれにせよ、時間はかかりましたが、少しはよい方向に動きだしたようであり、ご報告させていただきます。

なお、以下は、昨年11月と本年3月の小生と岩屋防衛大臣の委員会での主なやりとりです。

また、党のサイトの動画(https://www.dpfp.or.jp/article/201168/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E6%95%91%E6%80%A5%E6%95%91%E5%91%BD%E7%94%A8%E5%85%B7%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%82%B9%E3%81%A8%E6%94%B9%E5%96%84%E7%AD%96+%E5%A4%A7%E9%87%8E%E5%85%83%E8%A3%95%E5%8F%82%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%8C%E8%A7%A3%E8%AA%AC)でも本件を解説しています。

第197回国会 平成31年3月12日 外交防衛委員会

○大野元裕君 自衛隊の救命救急用具について、昨年、覚えておられるかもしれませんけれども、この委員会で幾つかの用品を取り上げさせていただいて、それでは不十分、あるいは不良品であるということを私が指摘させていただきました。

 その後、まともなものへの買換えを進めてほしいということもお願いをしましたが、どういった対処をされたか、教えていただけますでしょうか。

○国務大臣(岩屋毅君) 昨年十一月二十二日の本委員会におきまして、大野先生から、陸上自衛隊の個人携行救急品について、米軍の装備品と比べ質又は量が劣っているのではないかと、また、調達金額が市場価格よりも高いのではないか等の御指摘をいただいたことから、私から実態調査を行うように指示をいたしました。

 調査いたしました結果、止血ガーゼ、手袋、チェストシールの三品目について改善の余地があることを確認し、速やかにこれらを見直すこととしたところでございます。また、調達金額については、市場価格と比較して適正であることが確認できました。

 止血ガーゼにつきましては、含有成分は米軍と同等ですが、サイズは米軍の七分の一でありまして、多量の出血に対応できるよう、米軍と同等のサイズに仕様を変更することといたしました。手袋につきましては、色の仕様を黒のみとしておりましたが、青色やベージュでも秘匿性上問題ないと判断いたしまして、仕様基準を拡大することといたしました。チェストシールにつきましては、蓋を取り外す必要があるものからより簡便に取り扱うことができる蓋のないものに仕様を変更いたしました。これらの救急品につきましては、陸上自衛隊の多種多様な活動に柔軟に対応できるよう、任務に応じてそれぞれの基準数量に追加して携行させることといたしました。

 先生の御指摘、御指導に感謝申し上げたいと思います。

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