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ニュージーランド銃撃の容疑者、出廷 49人死亡、48人負傷

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殺人罪で訴追されクライストチャーチ地裁に初出廷したブレントン・タラント容疑者(16日、ニュージーランド・クライストチャーチ) Reuters

ニュージーランド・クライストチャーチで49人が死亡し、48人が負傷したモスク(イスラム教礼拝所)銃撃事件の主犯として逮捕・訴追された男が16日朝、クライストチャーチ地裁に出廷した。

オーストラリア国籍のブレントン・タラント容疑者(28)は、留置所の白いシャツを着て手錠をして法廷に立った。罪状認否をしないまま勾留が決まり、4月5日に再出廷する。容疑者は今のところ、殺人容疑1件で訴追されているが、今後さらに容疑は増える見通し。

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は、タラント容疑者が銃砲所持免許と共に銃を5丁所持していたと説明し、「この国の銃規制法は変わる」と規制強化の方針を示した。

他に2人が勾留されている。事件当日には計4人が拘束されたが、その内1人は無関係と判断された。勾留されている3人はいずれも、犯罪歴がない。

死亡した49人の1人はダウード・ナビさん(71)だと、遺族が明らかにした。ナビさんは1980年代後半にアフガニスタンからニュージーランドに移住したという。

息子のオマールさんはAFP通信に対し、父親はニュージーランドを「まるで天国」と呼んでいたと話した。

他の犠牲者の身元はまだ公表されていない。

銃撃事件では計48人が負傷した。中には、2歳と13歳の男の子も含まれる。

クライストチャーチ病院のグレッグ・ロバートソン外科部長は、集中治療室で手当てを受けている負傷者のうち11人が重体だと明らかにした。

バングラデシュ、インド、インドネシアの各政府はいずれも、自国民が事件で死亡したほか、行方不明になっていると発表した。

クライストチャーチのリアン・ダルジール市長は16日、事件を「吐き気のする」「テロ行為」と呼び、被害者との連帯を強調した。

「私たちは新しくこの街に来た人たちを歓迎しました。この人たちは友人で、隣人です」、「ひとつになって支援したい」と市長は記者団に話した。

市役所など行政庁舎では「当面」、旗を追悼の半旗で掲げる予定という。

クライストチャーチ市内では厳戒態勢が続き、ニュージーランド全土のモスクは閉鎖している。

最新国勢調査によると、ニュージーランドの人口425万人のうち、イスラム教徒は1.1%を占める。ニュージーランドは1990年代以降、様々な紛争地から難民を受け入れるようになり、イスラム教徒の数が急増した。


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