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生中継で49人殺害の異様、NZで極右の反イスラム・テロ - 佐々木伸 (星槎大学大学院教授)

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ニュージーランドの南島最大の都市、クライストチャーチで15日、モスク(イスラム教礼拝所)2カ所で銃撃事件が発生、イスラム教徒49人が死亡、数十人が重軽傷を負った。極右過激派の“反イスラム・テロ”と見られる。犯人は銃撃の一部をネットで生中継する異様ぶりで、世界に衝撃が広がった。

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「マトが多すぎ、狙いを付ける間もない」

同国のアーダン首相は周到に準備された「テロ攻撃」と断定した。首相らによると、最初の銃撃が起きたのは午後1時40分。市内中心部の公園に近接した「ヌール」モスクが標的にされた。次いで東へ5キロ離れた「リンウッド」モスクが襲われた。「ヌール」で41人が、「リンウッド」で7人が犠牲になった。もう1人の犠牲者は搬送先の病院で死亡した。「ヌール」には約300人の信者がいたという。

当初、容疑者は男3人、女1人とされたが、後に1人は無関係とされた。犯行グループは銃火器の他、手製の爆弾2個も準備していたが、警察が無力化した。15日は金曜日で、イスラム教徒の集団礼拝の日。モスクでは午後の祈りの儀式の真っ最中だったとされ、犯人は大量殺戮のため金曜日を犯行日に選んだことが濃厚だ。

異様なのは、主犯と見られる迷彩服姿の男が17分間にわたって銃撃のもようを撮影、ネットで生中継していた点だ。男はヘルメットに装着したカメラで走行する車から市内を撮影、「パーティーを始めよう」とうそぶいた。「ヌール」モスクに到着すると、男は車から降りて自動小銃を手に入口に向かい、逃げ惑う人々に2分間乱射し、奥に侵入した。

男はその後、車にいったん引き返して銃を交換。再びモスクに戻り、倒れている人々を至近距離から次々と撃った。犯行の最中、男は「マトが多すぎて、狙いを付ける間もない」と冷酷につぶやいた。使用した銃には、過去にイスラム教徒を銃撃した犯罪者の名前がびっしりと書かれるなど、その異様ぶりは際立っている。遠くから救急車など緊急車両のサイレンの音が聞こえていた。この動画はネット上であっという間に拡散した。

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