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世界シェア1位の「360度カメラ」が日本市場を狙うワケ


SB C&S(旧:ソフトバンク コマース&サービス)が国内代理店となり、Shenzhen Arashi Vision社の360度カメラ「Insta360 EVO」を日本市場向けに発売する。360度カメラというと、日本ではリコーの「THETA(シータ)」、海外勢でもGoPro社の「GoPro Fusion」あたりが知られているが、実はこの分野のトップランナーなのが「Insta360」だ。

新製品の「Insta360 EVO」

Shenzhen Arashi Visionは中国・深センに本拠地を置き、製品開発のスピードを武器に市場ニーズを捉え続け、一気にのし上がってきた若いカメラメーカーだ。Insta360は、この市場の先駆者たるリコーや、スマホ大手のSamsung、アクションカムで依然強いGoProを押さえ、世界シェア1位の360度カメラブランドとして君臨している。

Insta360 EVOのスペック

「Insta360 EVO」は4月12日に販売を開始する予定で、SoftBank SELECTIONやAmazonなどの各オンラインショップのほか、家電量販店でも取り扱う。価格は税込み5万6,570円。

Insta360 EVOの仕様

本体は5センチ四方の2つのカメラを連結したような折りたたみ式で、たたんだ状態では360度カメラ、広げた状態では180度の3Dカメラとして機能する。画質は360度撮影では5.7K(5,760×2,880)画素の動画、約1,800万画素の静止画。180度3D撮影でも同様の画素数で使える。

折りたたんで360度、開いて180度3Dカメラに

2つのアクションカムを連結したような本体

撮影したコンテンツは、製品付属のスマートフォン用3Dグラスで視聴できるほか、Oculus GoやGearVRなどのVRヘッドセットでも再生できる。スマートフォンに連動アプリを入れておけば、360度/180度3Dコンテンツに対応するFacebookやYoutubeなどのメディアへの投稿も手間なく行える。


製品にはスマホ用3Dグラスが付属。撮影コンテンツの視聴や、撮影中のプレビューにも使える

拡販の理由は、日本のVR市場を有望視しているから?

新モデル「Insta360 EVO」最大の特徴は、従来機が得意とした360度撮影だけでなく、いわゆるVRコンテンツ用の180度3D撮影も、この製品1台だけで対応できる点だ。

360度撮影だけでなく、VR用の180度3D撮影も1台でできる

VR市場は2016年頃に「VR元年」が叫ばれ、PlayStation VRなど家庭用のVR機器も登場したことで、昨年はグローバルでの市場規模が2016年比で2倍の4,000億円まで拡大した。その後も任天堂がVRキットを発表したり、AppleのVR参入も盛んに噂されたりしている。調査によっては、VR市場は2022年にはグローバルで1.8兆円まで拡大するという予測もある。一方日本に限れば、アナリストの派手な市場予測やVR元年の掛け声の割には、VRが広く普及したかといえば、いまいち伸び切れていない印象がある。

だがSB C&S コンシューマ事業本部 IoT事業推進本部の東俊介氏は、「YouTubeやFacebook、PlayStation、ニンテンドースイッチといった、一般家庭でも広く利用されているプラットフォームを持つ企業が、現在VRに熱視線を送っています。また半導体大手のインテルも、大規模スポーツイベントでVR生中継を計画しており、そう遠くないタイミングで、VRという存在が身近になるのではないでしょうか」と、VR普及の大波の到来はむしろ今こそ迫っているという認識だ。

また「EVOを使うことで、3D映像と360度映像のどちらも気軽に楽しむことができる。日々の生活の思いがけない瞬間や、臨場感強く記録したいシーンを、簡単に記録・再生(3Dメガネを同梱)できるEVOは、今後急速にVRの映像体験が身近になる中で、時代の先駆者になるのではないかと思い、今回の取り扱いに至りました」と、Insta360 EVOを日本市場に投入する狙いを説明した。

本体を開くと、2つのアクションカムが連結したような形状になる。この状態で180度3D撮影ができる

これまではゲーム体験がクローズアップされたVRだが、アクションカムの手軽さで、SNSのプラットフォームを通して個人の体験を3D映像でシェアする流れができれば、より身近でカジュアルに、VR普及の余地は大きく広がることになるだろう。Insta360はそもそも、360度カメラの体験を、SNS上で気軽にシェアできるというコンセプトがヒットした商品だ。

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