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「キルギス柔道」―日本、協力せず―

3月2日付けの毎日新聞夕刊に、以下の内容の小さな記事が掲載された。
「全日本柔道連盟(全柔連)は、2013年に永久追放に相当する会員登録の永久停止処分を科した内柴正人氏が指導スタッフを努めるキルギス代表チームが8月に東京で開催される世界選手権で来日した場合、練習相手の仲介や出稽古先の紹介を求められても協力しない方針を固めた」
というのだ。

内柴氏は2004年のアテネ、08年の北京五輪で金メダルを獲得。現役引退後の11年、教え子に対する準強姦罪に問われ、14年に懲役5年の実刑判決が確定して服役、昨年からキルギスで柔道の指導に当たっている。罪を償い、反省した上での新たなチャレンジである。人口約600万人の中央アジアの小国のキルギスでの柔道の普及強化に、一人汗する内柴氏に対する全柔連の対応はいささか過酷すぎないだろうか。再犯防止は日本政府の課題でもある。法務省も意欲的に取り組んでいるが、内柴氏はそのモデルになりうる人ではなかろうか。

安倍第一次内閣では、一度事業活動などで失敗してもまた挑戦できる「再チャレンジ」が打ち出された。フライデー襲撃事件や淫行疑惑などで社会的批判にさらされながら宮崎県知事として実績を上げた東国原英夫氏のような例もある。百歩譲って内柴氏に問題ありとしても、キルギス柔道連盟やキルギスの選手に何の問題もないはずである。

全柔連の山下泰祐会長と柔道の総本山・講道館の上村春樹館長は現在、世界柔道連盟の理事の立場にある。世界各地では日本人指導者を渇望している。もっと大きな視野にたった柔道の世界普及に尽力願えないだろうか。そして内柴氏には人生再チャレンジに際し「どんな困難があっても乗り越えろ!! 頑張れ!! いつでも応援するよ」とエールを送りたいと思う。

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