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「民主集中制」の日本共産党に安倍長期政権を批判する資格はあるのか?

さて、自民党二階幹事長の安倍首相4選容認発言が波紋を呼んでいます。

共産党の小池晃書記局長は「悪夢だ。自民に人材いないのか」と批判をしています。

 (自民党幹部の安倍晋三首相総裁4選発言について)まあ、悪夢ですよね。よっぽど自民党、人材がいないのかなと思う。安倍後といいながら今の問題だ。要するに安倍政治による強権支配、官邸支配、安倍後という議論が始まると、それが崩れてくるのを恐れている。今も強権的な安倍政治を維持したいがために、4選ということをあえて持ち出して、強権政治を維持させていきたいという思いが表れているのではないか。(12日、記者会見で)

安倍氏4選「悪夢だ。自民に人材いないのか」共産小池氏 より
https://www.asahi.com/articles/ASM3D64S0M3DUTFK01M.html

確かに、自民党の党規を改正(現在は3選まで)して4選を認めれば、3年×4=12年の長期政権となります、その12年長期を指して「まあ、悪夢ですよね。よっぽど自民党、人材がいないのかなと思う」と皮肉っているわけであります。

さて、日本共産党委員長(正式名称は日本共産党中央委員会幹部会委員長)の志位和夫氏は、2000年(平成12年)の第22回党大会から不破哲三の後任として党委員長になられて以来、実に今年で就任20年目を迎えんとしています。

今世紀に入って以来、ずっと志位委員長なのであります。

さすが「民主集中制」の日本共産党であります、ライバルのいない委員長職は安泰なのでありますね。

共産党機関紙しんぶん「赤旗」が「日本共産党の民主集中制」について、Q/A方式でわかりやすい解説記事を掲載しています。

日本共産党の民主集中制とはどんなもの?
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-03-14/2009031412_01faq_0.html

記事より。

 〈問い〉 日本共産党が組織原則にしている民主集中制はどういうものですか。旧ソ連のスターリン時代のやり方とどう違うのですか。(兵庫・一読者)

 〈答え〉 民主集中制は、あくまでも日本共産党の内部の規律です。一般社会に押しつけるものではなく、党員が、党の一員としての自覚にもとづいて自発的に守るべきものです。

 その基準は党規約(第3条)に明記されています。

 (1) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。

 (2) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。

 (3) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。

 (4) 党内に派閥・分派はつくらない。

 (5) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。

この説明興味深いですよね、日本共産党では「すべての指導機関は、選挙によってつくられる」し、「意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない」と少数意見の尊重を保証する一方、「党内に派閥・分派はつくらない」と上部組織の決定に対して誰も逆らってはいけないと上層部に逆らう少数意見は徹底的に排除されます。

これが共産党の「民主集中制」というプロレリアタート独裁を実現するための非民主的制度なのであります。

こうなると共産党支配下の選挙はどうなるか。

北朝鮮や中国の選挙を見れば理解できます、例えば北朝鮮ではどの選挙区にも政府公認の候補が一人立候補するだけ、それをほぼ100%の投票率で信任するわけです、人民には事実上候補者選択の自由はないわけです。

「民主集中制」の日本共産党において、党代表たる中央委員会委員長職は、中央委員会という密室で信任が繰り返されているのが事実なのであって、一般党員には候補者を選択する権利はありません。

結果2000年以来、志位委員長の19年に渡る「長期政権」がライバルも出現せず安泰なのであります。

この「民主集中制」、一般人に評判が悪いのは共産党側も承知していて、上記赤旗記事でも「あくまでも日本共産党の内部の規律です。一般社会に押しつけるものではなく」と、みなさんには押し付けませんよと強調しています。

民主集中制は、あくまでも日本共産党の内部の規律です。一般社会に押しつけるものではなく、党員が、党の一員としての自覚にもとづいて自発的に守るべきものです。

まとめます。

安倍氏4選に共産党は「悪夢だ」「自民は人材はいないのか」と批判します。

「まあ、悪夢ですよね。よっぽど自民党、人材がいないのかなと思う」

しかしです。

現在の自民党の規約では3選までですので、安倍4選を実現するためにはまず党規を改正しなければなりません。

仮に党規改正が成したとしても自民党総裁は党員まで参加が認められている広く開かれた総裁選挙でライバル候補を打ち破り当選しなければなりません。

共産党は「強権的な安倍政治」「安倍独裁政権」などと安倍政権を批判いたします。

しかし少なくとも党内民主主義が確立している自民党において、安倍政権はこれまでもですがこれからも広く党員の意思を吸い上げる公正な党内選挙によって「選挙の洗礼」(党内有権者による厳しい審査)を受けるのであります。

「民主集中制」のもと党内民主主義が保証されていない共産党、結果ライバルも存在せず今年20年に及ばんとする志位体制こそ、実は共産党内において「独裁政権」的性質を帯びていることは興味深いことです。

はたして、「民主集中制」の日本共産党に安倍長期政権を批判する資格はあるのか?

読者のみなさんはどうお考えでしょうか?

(木走まさみず)

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