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お詫びの懇談なのに上から目線……河野太郎外相に記者ため息 - 「週刊文春」編集部

「もう少し外務官僚の士気を高めて欲しいんだけどなぁ」

安倍晋三首相が最近、周囲にこうぼやくのは、河野太郎外相(56)のことだ。


「ポスト安倍」候補の一人だが… ©文藝春秋

外務官僚のやる気が出ないのも、むべなるかな。河野氏の目が外交以外に向いているのを象徴的に示したのが、3月8日の記者会見だった。長年「国会改革」を掲げてきた河野氏は「(国会改革を)メディアがしっかり報道することが大切」と熱弁を振るった。

実はその河野氏、2月24日夜には「総理番」の若手記者らと懇談を行なった。日頃、官邸で首相と面会後、駆けつけて中身を聞いてくる総理番を無視して不評を買っているとの噂を聞きつけ、お詫びの意味を込めて一席設けたのだ。ところが、ここでも国会改革を力説。

外交防衛をテーマにした集中審議だった衆院予算委員会を振り返り、「7時間も座っていたのに、私への質問は5分30秒だけ」と国会の在り方に疑問を呈し、「国会改革を記事にすれば、総理番の質問にも答えるかも。順番にインタビューを受けてもいいよ」とのたまった。お詫びの懇談にもかかわらず上から目線で注文をつける姿に、出席者の一人は「日曜夜に急きょセットされ、それだけでも、みんな不満たらたらだったのに」とため息をつく。

ロシア外相に「響」をプレゼント

外相としての大仕事、日ロ交渉が話題にのぼると、ロシアのラブロフ外相に高級ウイスキー「響」の17年ものをプレゼントした逸話を披露。北方領土の2島返還論を念頭に「響をあげたんだから、3島は返してもらわないとな」と笑い、天皇陛下とラブロフ氏、どちらとの面会が緊張したかを問われると「そりゃ陛下だよ。ラブロフは見た目は怖いけど、結構ジョークが好き。下ネタも多いんだ」と口は益々滑らかに。

そんな河野氏、3月9、10日の土日には福岡に出向いた。所属派閥の親分・麻生太郎副総理が、知事選で支援する新顔を応援するためだ。麻生氏は二階俊博幹事長ら党内の慎重論を押し切って新顔を擁立したが、「反麻生の自民議員らが推す現職が強く、早くも新顔の敗戦は確定的。河野氏は麻生氏に応援を頼まれて断れなかったのか、自ら尻尾を振ったのか……」(政治部記者)。

河野氏が国会改革にこだわるのは、閣僚の国会答弁を減らし、本来の職務に集中する環境を整えることが国益につながる、との思いから。だが、国会のない週末に親分のための選挙応援では、持論の説得力にも疑問符が付きかねない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年3月21日号)

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