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橋下徹「大阪クロス選挙の理由はこれだ」

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松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が互いに立場を入れ替えて挑む「大阪ダブル・クロス選挙」。これは大阪都構想実現に向けての大きな一歩だと橋下徹氏は看破する。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(3月12日配信)から抜粋記事をお届けします――。


※ダブル選に関して、記者会見する大阪府の松井一郎知事(左)と大阪市の吉村洋文市長=8日午後、大阪市中央区(写真=時事通信フォト)

ゴールへたどり着くには、とにかく目の前の階段を上ること

いよいよ4月7日の統一地方選挙に向けて大阪の政治が大きく動き出す。大阪府議会議員、大阪市議会議員、堺市議会議員の選挙に加えて、大阪府知事、大阪市長のダブル選挙も加わった。

(略)

今回の大阪ダブル・クロス選挙は、膠着した大阪都構想の議論を動かすための最高の選挙の使い方だ。大阪都構想には有権者の賛否が激しい。だからこそ事態が膠着した時には選挙に晒すべきだ。選挙結果によってただちに大阪都構想問題が完全に解決するわけではないだろうが、しかし少なくても次の何らかの動きには繋がるだろう。

ゴールにたどり着くためには1000段の階段を上らなければならないとする。そのときに10段目の階段が上れないからといって、1段目を諦めてしまうのか。諦めてしまえば永久に1000段目には達しない。

たとえ10段目の階段を上れるかどうか分からなくても、目の前の1段目を上ることに全力を尽くす。もしかすると、その後10段目をやはり上れずに結局ゴールにたどり着けないかもしれない。

しかし、まずは目の前の1段目を上り、そして次に10段目に挑戦する。その繰り返しによってやっと1000段目にたどり着く。

僕が2010年年頭に大阪都構想を打ち出してからは、茨の道の連続だった。そこから2015年5月の住民投票に至るまでの約5年半。振り返ってみると、いったい何段の階段を上って来たのか分からない。

2010年から、大阪都構想なんて絶対に不可能だとずっと言われ続けてきた。口だけの大谷昭宏なんて、僕が階段を上り、壁を突破する度に、「もうここで終わり、次はない」なんて言っていた。「大阪都構想には法律の改正が必要だが、国会では大阪都構想なんて歯牙にもかけてない」と言いやがった。

僕は毎回、目の前の階段を上ることに全力を尽くした。もっと上の方の階段で万策尽きるかもしれない。しかし目の前の階段を上らないことにはゴールには絶対にたどり着けない。

散々批判を受けた僕の2014年3月の市長出直し選挙。相手陣営は対立候補を出さずに、投票率は23%程度。税金の無駄だ、民意を得ていないなどと散々言われた。

しかしこの出直し市長選挙の公約に掲げた「法定協議会委員の入れ替え」という強硬策を、選挙で勝利したことをもって断行し、その後も壁を乗り越え、階段を上りながらなんとか大阪都構想の設計図の協議会可決にまで持ち込んだ。

次は大阪府議会、大阪市議会での議決だ。維新の会は両議会において過半数議席を有していなかったので万策尽きたかと思いきや、突如衆議院解散総選挙となり、それを最大限活用して公明党と折衝し、最終的には府議会、市議会の議決を得て住民投票までたどり着いた。

この点、大阪府議会、大阪市議会において、維新の会は過半数議席を有していないことから、どうせ最後は議会が絶対に反対するんだから、無駄な大阪都構想などはやらない方がいいという判断もあるだろう。出直し市長選挙も、その後の法定協議会による大阪都構想の設計図の作成プロセスも膨大なエネルギーが必要で、そんな無駄なことは止めようという空気があったのも確かだ。

しかし僕は、最後の議会の議決はどうなるかは別として、まずは目の前の階段をとにかく上ることに集中し、政治家としての全エネルギーを注いだ。そのことで大阪都構想の設計図が完成し、そして最終的に住民投票までたどり着いた。あそこで設計図の完成を諦めていたら、衆議院が解散されたとしても、住民投票まではたどり着いていなかった。

道を拓くには行動しかない。目の前の階段を上り続けるしかない。

松井さんや吉村さんは、その目の前の階段を上るチャレンジをしている。たどり着くかどうか分からないゴールを目指して。

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