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ソーシャルメディアマーケティングとソーシャルマーケティングの違い

しばしば「ソーシャルメディアマーケティング」を指す際に「ソーシャルマーケティング」という言葉が使われることがあります。

国内に限らず海外でも同じで、Brian Solisなんかはソーシャルメディアを使ったマーケティングを「Social Marketing」と呼んでいます。

言葉の定義にこだわるわけではありませんが、「ソーシャルマーケティング」は元来ソーシャルメディアマーケティングとは違う概念として発達しているマーケティング領域です。ちょっと整理してみました。

定義の違い

「ソーシャルメディアマーケティング」とは:ソーシャルメディアを活用したマーケティング手法である。
こちらは言わずもがなかと思います。

「ソーシャルマーケティング」とは:社会的課題を解決するためのマーケティング手法である。主に非営利組織で使われる。(byイケダです)

「ソーシャルマーケティング」はもともとフィリップ・コトラーが提唱している概念で、wikipediaによれば:

「ソーシャル・マーケティングは、ターゲットと同様に社会(公衆衛生、安全、環境、そしてコミュニティ)に便益をもたらすターゲットの行動に対して影響を与えるために、価値を創造し、伝達し、提供させるというマーケティングの原理および手法を適用するプロセスである。」

と定義されているようです。これちょっと分かりにくいので、シンプルに言えば「社会的課題を解決するためのマーケティング手法」ということで良いと思います。

ソーシャルマーケティングの例

分かりやすいところでは、

・児童喫煙の防止
・コンドームの利用促進
・投票率の向上
・乳がん検診の受診率向上
・問題を解決するための署名獲得

などが「ソーシャルマーケティング」の例として挙げられると思います。

これらの例を見ると、「社会に便益をもたらすターゲットの行動に対して影響を与えるマーケティング手法」という言葉のイメージが掴めると思います。

ソーシャルマーケティングにおいては、誘発したい行動が「購買」ではないケースが多々あります。ここが営利のマーケティングとの違いであり、ソーシャルマーケティングの醍醐味でもあります。


ほとんどの人は「投票に行くことは良いことだ」と分かっていても、やっぱり行かないわけです。
こういった行動をどう変えるか?ということを、多くの場合、超低予算で考えなければならないのが、ソーシャルマーケティングです。

というわけで、ソーシャルマーケティングとソーシャルメディアマーケティングは似て非なるものです。

ソーシャルマーケティングの実践の中に、ソーシャルメディアマーケティングが含まれることは、かなり増えてきていると思います。ソーシャルメディアマーケティングの方が、レイヤーが一段下なわけですね(コンセプトではなくツール寄り)。

ソーシャルマーケティングを学びたければ、NPO活動に参加することが手っ取り早いでしょう。最近だとネット選挙解禁の動きや、休眠口座活用の動きなどが、ソーシャルマーケティングの実践につながると思います。

書籍ではこちらがバイブル。駆け出しマーケターの頃(まぁ今もですが)この本を読み、衝撃を受けたのを覚えています。

コトラー ソーシャル・マーケティング 貧困に克つ7つの視点と10の戦略的取組み画像を見る

コトラーといえば、こちらも読んでおいて損はないでしょう。ソーシャルマーケティングに通じる部分も多いです。

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則画像を見る

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