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"0→1"のできる人が実践する5つの問い

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発想力のある人は何がちがうか。世界一のデザインコンサルティング会社IDEOの野々村健一ディレクターは「悩みを抱えるクライアントの共通点は、『お題=問い』の設定ができていないこと。原因や問題追求ではなく、問いかけの中に『人』を入れるとより良いアイデアに近づく」という――。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/bee32)

※本稿は、野々村健一『0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力』(KADOKAWA)を再編集したものです。

「問いかけ」をベースにした考え方

もしあなたが「0→1」で何かを創らなければいけない、もしくはそれを志している、あるいは何かを「変えたい」と思っているのであれば、「問いかけ」をベースに考えることは非常に効果的です。

いきなり「問いかけ」といわれてもピンときにくいかもしれませんが、そもそも私たちのすべての行動のベースには、なんらかの問いかけがあります。

「どうすればこの相手を説得できるだろうか?」

「どの道で行けば早く帰れるだろうか?」

「どうすれば効率よくこの料理を作ることができるだろうか?」

このような問いかけは、「1+1=?」といった、明確な「答え」のある問いかけとは本質的に違うものです。

そもそも私達が日常的に考えたり触れたりする問いかけは、「答え」が一つであるもののほうが少ないと思いませんか? これはビジネスの場面でも同様です。

実際、私が勤めるIDEO(アイディオ/デザインを通じて様々な組織のイノベーションを促すコンサルティングを担う)において、ご相談いただくクライアントが直面している状況は、多くの場合「1+?=?」、あるいは「1×?=?」といえるようなものです。言ってみれば、自社や自分たちが次に進むべき方向を選ぶことに困っているうえに、その先でどのようなことをすべきかというアイディアもなかなか浮かばない状況です。

目の前のことに追われすぎている

それぞれ状況や生まれる背景も違いますが、頻繁に耳にする悩みのパターンがいくつかあるので、ここで紹介しましょう。

例えば:

①「社内だけで取り組んでもなかなか良いアイディアが出ない」

②「社外と組んでやってみたが、その先につながらなかった」

③「既存の事業のカイゼンや、社内のどこかから『見つかってしまった』リソースの活用をしなければいけなくなり、まったく新しいことができない」

④「何から手をつけていいかわからないが、とにかくこのままではダメだとわかっている」

⑤「マネジメントや外部組織などから言われ、IoT(モノのインターネット)やデザイン思考など、最近のトレンド領域で何かやらなければならない」

これらの悩みに共通するのが、「やらなければならないこと」「できていないこと」に追われすぎて、そもそもの「お題=問いかけ」を設定できていないことです。逆に言えば、それぞれ「良い問いかけ」があれば突破口が見えてくる悩みであるともいえます。

特に大きな組織では、様々な企画の生い立ちやプロセスが見えにくく、結果的にアウトプットが評価されがちであるため、上記のような悩みが表面化することが多くあります。

解かれるべき問題は何かを探り当てる

また、意思決定の場面においては、上司や役員といった“マネジメント層の個人”の決裁を目指すかたちになってしまい、その結果、例えば「なぜこの会社がやるのか」「世の中の人にどんな価値をもたらすのか」といった大きな問いかけが希薄になることもケースとしては多いでしょう。

事業のなかで先のような課題に直面すると、どうしても成果やアイディアを求めて頭を抱えがちですが、本当に必要なのは、クリエイティブなアイディアなどではなく、その前段階でのクリエイティブな問いかけです。

既存の製品をより良いものにすることなど、日本企業は「解決策」を見つけるのは得意です。つまり、良い問いかけさえあれば、その強みをさらに活かすことができるともいえます。

これからは、降ってきた問題を、早く正確に解く能力だけでなく、そもそも解かれるべき問題は何かを探り当て、問いそのものを設定する能力が求められているのです。

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