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イチローの〝引退〟が未だハッキリしない理由 - 新田日明(スポーツライター)

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もういい加減にやめるべき

しかしながら、こうした声が米国内で報じられることはなく、イチローの現役続行に同調する米メディアの記事は皆無に等しい。残念ながら、それが現実なのだ。〝いくらレジェンドであっても、もういい加減にやめるべき〟という論調こそが、海の向こう側で取材を重ねるビートライターたちの総意のようである。

一方で日本のメディアは対照的にレジェンドの引退カウントダウンに関し、不思議なほど大々的に報じていない。イチローに対する配慮、そして敬意を表してのことなのだろう。

とはいえ強いて言うならば、むしろこちらのほうが「正解」ではないか。イチローは日本人メディアを以前から選別し、今も基本的にクラブハウスでは2人の担当記者にしか対応しない頑固なスタイルを相変わらず貫いている。

そうした流れのもとで引退という不利益な記事を掲載すれば、難しい性格の持ち主であるイチローの機嫌を損ねてしまい、なおのこと取材がしにくくなってしまうかもしれない。こうした想像を膨らませるが余り、日本の各メディアはイチローに忖度している背景も実はあるようだ。

「最低50歳まで現役」

「最低50歳まで現役」と言い続けているイチローが自らユニホームを脱ぐ決意をする流れは、なかなか想像しづらい。

そうは言っても、これだけの体たらくが続いているにもかかわらず現役に固執すれば、米メディアを筆頭にバッシングが起こるのも時間の問題だろう。何とか逆風を跳ね返すミラクルを期待したいが現状を見る限り、その可能性は極めて低いと言わざるを得ない。

ボロボロになってまで現役にしがみつき、晩節を汚すレジェンドは正直見たくないと個人的には考えている。まだ意見が分かれているうちに、惜しまれつつ自ら現役にピリオドを打つことこそイチローらしい〝引き際の美学〟のような気がするが、一体どのような選択をチョイスするつもりなのだろうか。

もしかするとイチロー本人は我々が四の五の言う予想を覆し、また世界を驚かせるような進路を世に示すつもりなのかもしれない。今後どういう方向になるにせよ、日本での開幕2連戦はイチローのメモリアルゲームとなることだけは間違いなさそうだ。

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