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不妊の48%は男性が原因という衝撃 夫婦で読める「妊活大事典」プロジェクトに大きな反響

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男目線で書いた「夫の不妊バイブル」

吉川さんが昨年8月、男性向けの不妊治療情報をまとめた『夫の不妊バイブル』をネット上で発表すると、TwitterなどSNSを中心に一気に拡散。約1ヶ月間でダウンロード数は1万件を超えた。公開をやめた今でも月に数件、問い合わせがあるほどだという。

「“夫の不妊”と男性目線で書いたきっかけは、相談を受ける中で女性から、『夫が全然協力してくれない』『知識がなくてイライラする』という不満の声を聞いていたことでした。でも、妊活や不妊治療に関する本を実際に手に取ってみると、『男はあまり読む気にならないな…』と思ったんです」

「書店に並ぶ本でも、妊活・不妊治療関係のものは明らかに女性だけを意識しているものでした。表紙もピンク色の本ばかりで、内容も『OLが女医のアドバイスのもとで授業を受けながら学んでいく』ようなものだったり、妊娠しやすい体づくりのための食事やヨガについてだったり。男性向けの本を調べると不妊治療に関する専門書はあるのですが内容が難しい。一般向けに発信されているものは、ほぼゼロだと思いました」

そしてそれは、書籍に限らずメディア全体でも同じだと吉川さんは指摘する。

「ビジネスとして考えると、現状では女性の方が圧倒的に意識を向けるので、女性目線でメディアを作るのはある種自然なことだと思います。ただ、結果としてこうした社会における情報の偏りが、『夫は何もわかっていない』と男女の分断を生むきっかけになっているのではないかなと感じたんです。その分断を埋めるためにも、男性を対象にした情報をもっと発信していくことは社会全体としてもとても大切なことだと思っています」

19時間で100万円を集める

今年1月、「妊活大事典」のクラウドファンディングを始めると、開始から19時間で目標の100万円を達成。開始後約30分間はアクセスが集中し、ページを開くことができなかったという。

(クラウドファンディングは3月13日まで募集中)

この本は「男性向け」「女性向け」ではなく「男性も女性も」読める点が特徴だ。

吉川さんは「夫婦はチームです」と話す。

「いつ欲しいのか、何人欲しいのかということを話し合うと同時に、生活する場所や仕事内容などお互いのキャリア・ライフプランを知り、認識の齟齬をなくすことが大切です。人材会社にいたという経験からもキャリア設計の部分にも触れたいと思っています」

「そして『子供の授かり方』だけではなくて、もし子供を授かれなかった場合にも夫婦2人で生きていくという『夫婦のあり方』や養子縁組なども含めた『家族のあり方』にも触れられたらと思っています」

不妊を突きつけられ陰で傷つく男性

女性の問題として捉えられがちな妊活や不妊治療だが、吉川さんは「女性がすごく苦しむその陰で、男性不妊を突きつけられてすごく落ち込んでいる男性もたくさんいます」と語る。

女性はTwitterで妊活や不妊治療アカウントを作り情報交換を活発に行っているというが、男性はそうした交流はなく、また友人間での会話でも妊活の話題がほとんど出ないため情報量が少ない。その結果、『男としての能力がない』『男性不妊で恥ずかしい』と自分を責めてしまう傾向にあるという。

「スポットライトを当てたいというわけではないのですが、でも、男性不妊が約半数にのぼる中で、それは決してその人ひとりだけじゃないということを伝え『自分たちが抱えている問題にも社会が目を向け始めてくれているんだ』と当事者の方に思ってもらうことができたらと思っています。女性から見て『男性が妊活に取り組んでくれない』という思いは分断ですが、男性から見て『自分たちの問題は誰にもわかってもらえない』という疎外感もひとつの分断。こうした社会における分断をひとつずつなくしていきたいです」

*妊活大事典プロジェクトのクラウドファンディングはこちら
https://readyfor.jp/projects/ninkatsudaijiten

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