- 2019年03月09日 09:52
【企業の総選挙】、アマゾンやウォルト・ディズニーより評判のいい企業は食品スーパー?

■ニュースサイトのアクシオス(Axios)と調査会社のハリス・ポール(Harris Poll)は6日、毎年恒例となっている「評判のいい企業ランキング100社(The 100 Most Visible Companies)」を公開した。ランキングは1月2日〜18日にかけて18,228人の成人を対象に「成長性」や「企業文化」「倫理観」などの項目で「もっとも評判の良い・悪い」を尋ねるというもの。
今年で20回目となる、いわば「企業の総選挙」となる格付けで首位となったのはニューヨーク州など6州に98店舗を展開する食品スーパーのウェグマンズ。地方のスーパーマーケットチェーンが、昨年までトップを守っていたアマゾンを抜いた形だ。なおウェグマンズは2015年にもトップとなっている。
ウェグマンズは項目別では「成長性」や「企業文化」、地域社会やコミュニティーの健全な発展に貢献する「シチズンシップ」「商品とサービス」「倫理感」、人や組織などのまとめ方の「組織キャラクター」でトップとなった。
ウェグマンズに続いて2位はアマゾン。3位がパタゴニア、4位がLLビーン、5位がウォルトディズニー、6位がスーパーのパブリクス、7位がサムスンとなっている。ランキング7位までが80点以上となっており「エクセレント企業」となっている。
ウェグマンズはフォーチュン誌の「最も働きがいのあるベスト企業100社(100 Best Companies To Work For)」で、20年連続して100位以内にはいったことで「働きがいのあるレジェンド企業(Great Place to Work Legends)」となっている。
ホワイト企業として殿堂入りしたウェグマンズでは、昨年9月にオープンした最新店のペンシルベニア州ランキャスター店では、475名の採用枠に5,000人以上の応募があったという。周囲だけでなくウェグマンズは従業員からの評判もすこぶる良いのだ。
ウェグマンズは昨年4月、ボストンから西へ約30キロの距離にあるマサチューセッツ州ネイティック地区のスーパー・リージョナルショッピングセンター「ネイティック・モール(Natick Mall)」に96店舗目となる4,100坪サイズをオープン、同6月にはバージニア州シャンティリー地区に97店舗目をオープンした。
来月28日にはバージニア州バージニアビーチ地区に99店舗目(3,200坪)をオープン予定であり、記念すべき100店舗目はノースカロライナ州ローリー地区となる。
初のニューヨーク市内の出店となるブルックリン店も今年中でのオープンを予定している。アメリカ海軍の造船施設の一大拠点で歴史的な場所であるブルックリン・ネイビーヤードにオープンするウェグマンズは、マンハッタンからイーストリバーを挟んだ対岸に位置。イータリーNYCダウンタウンのあるウエストフィールドSCから車で20分もかからない距離だ。
アマゾンやウォルト・ディズニー、アップル(32位)、グーグル(42位)より評判のいい企業となるウェグマンズには、NYマンハッタンからもお客が殺到することになるだろう。
トップ画像:ウェグマンズのキッズ用のイートイン・コーナー。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカで最も評判の悪い企業が逆に興味深いです。100社中ワースト1位となったのはアメリカ政府。ワースト2位はフィリップモリス。ワースト3位はトランプ一族が経営するトランプ・オーガニゼーションです。ワースト4位はシアーズ。つまり企業清算で崖っぷちとなったシアーズより、トランプ・オーガニゼーションやアメリカ政府のほうが評判が悪いということ。しかもワースト1位のアメリカ政府と2位のフィリップモリスは、「悪い(Poor)」や「とても悪い(Very Poor)」の分類より下となる「致命的に悪い(Critical)」の分類に入っています(笑)。
で、項目別ではシアーズが「成長性」「企業文化」「ビジネス軌道」「ビジョン」で納得のワースト1位を獲得しています。昨年は情報漏えいで大問題となっていたフェイスブックはワースト7位でした。一方、こういったランキングではワースト常連のウォルマートは79位。小売りでは83位のJCペニーよりマシな順位でした。
ところでウェグマンズの店や売り場を参考(模倣?)にする日本の食品スーパーはありますが、「働き方改革」等で企業として参考にしているところはまだありません...



