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WiFiのアクセスポイントが街中で増えることの功罪 再考

「立場上通信関係の話、特にケータイを含む無線通信関係の話には触れないようにしているのですが、」という書き出しで私がWiFiのアクセスポイントが街中で増えることの功罪というエントリーを書いたのは昨年末の12月28日。もちろんそのはるか以前からWiFi、いわゆる無線LANがすっかり面倒くさい事になってるよねというのは解ってる人には解っていた話なんですが、最近それが以前にも増してIT系を中心とした色々なメディアで取り上げられるようになってきたような気がします。

もちろんそれぞれの媒体や筆者の立場立ち位置によって論調は色々ですが、一応共通しているのが2.4GHz帯の電波が非常に使いにくくなっているというところ。じゃぁどうするのよって話は正にそれぞれですが。

基本的には街中で公衆WiFiサービスは使わない私

これでもいわゆるスマホを使っている身ではありますが、たまには空いた駅のホームとか喫茶店とかでWiFiのサービスに繋いでみようとする事はあります。でも芳しい結果が得られずに3Gなり何なりに戻してしまう事が多くなっているのは事実。たとえば去年の秋ごろまではまだ良かったのですが、スマートフォンの普及度合いやら何やらのお陰で接続できても期待する速度が出ずに諦める事が多くなりました。結果的に今年に入ってからは公衆WiFiサービスを使った事が殆ど記憶にありません。

なぜそういう状況になるのかというのは幾つもの理由が重なっていますから、単純に解決される問題ではないのは昨年末の私のエントリーでも触れた通り。更には、そもそも街中にWiFiのアクセスポイント自体が増えすぎているという問題もあります。これについては立場上何ともコメントし辛いところではありますが、間引きするのも諸々大変なので、何かしら劇的に改善されることっていうのはあまり期待できない話。

自宅ではWiFiルーター経由でネットワークに繋いでいますが、多分この先自分のスマートフォンのWiFi接続機能は自宅利用専用になりそうな気がします。

解決できるのか?

電波は目に見えないモノですし、どうやって通信状態を維持しているのか、どうやってある一定の通信速度が出るのかなんてのはある程度の知識がないと判らないものです。もちろん「解らないなら勉強しろよ」とは言いませんが、本来は便利なはずのモノが実はユーザー個人にとってあまり便利ではないのは単純に機器がもっさりした動作をするとか、回線自体が遅いんだろとか、ユーザー数に対して帯域が足りないんだろとか、基地局が足りないんだろとかという話で切り捨てる事は簡単ではありません。

たとえば空いている5GHz帯に逃げようとか、同じ5GHzでも新しい高速無線LAN規格が出てくればもう大丈夫さ論とか、端末自体が電波の強度などを監視して使える無線方式に切り替えるコグニティブ通信の機能をもっと広く実装しようよとか、色々な話があります。それら自体は今急に出てきたわけではなく過去何年にも亘って研究されてきたものなのですが、実用化に至るまでにはそれぞれの事情に基く壁があるわけですし、今目の前で起きている問題に焦点を当てて作られたソリューション的なものでもなかったりしますから、現状に対する決定打となるかどうかは何とも言えない話。

決定的な解決策は無いです。少なくとも今は。

因みに時々それらの解決策のどれが本命になるのか的な結論を出したがる論調に出会う事がありますが、それを見ると少し残念な気持ちになります。そもそも唯一の解決策っていうのはなくて、しかも解決策の選択肢として現状見えている何かが5年後10年後までずっと解決策であり続けるわけもなく、そのうち解決策だったはずのモノが別の状況を引き起こすこともあるわけで、そのアタリの話は誰かの、あるいは何かの論調を盲信しちゃいけません。

しかし、たとえば「だからプロの仕事としての通信規格に則った商業無線サービスを使ったほうが良いんじゃないのかな?」的な話になると、それに対して「公衆無線LANサービスも商業無線サービスのひとつじゃないのか?」という話に発展して面倒くさい事になるのでしませんが、何れにせよ無線LANの世界、公衆WiFiサービスの世界は既に後だしジャンケンでルールを決めようとしても簡単には交通整理が出来ない状態になっているんですよっていう事実だけは漸く広く理解を得られるところまで来つつあるような気がします。

なにかにつけ、面倒くさいことこの上ない今日この頃です。

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