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兄「そういうこと言わないの」妹「ちんちん、×××」障碍を持つ兄妹がどん底で見せる笑い 映画『岬の兄妹』

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映画「岬の兄妹」を公開初日に観た。試写を観た知人から「驚愕」と薦められ気になっていた。観終えて感じたのは、どんな単位がふさわしいかわからない「熱量」だ。映画を塊にした映画玉をハラワタに突っ込まれ、ウンウン唸りながらこの「熱量」に臓腑を焦がすばかりだった。

(C)SHINZO KATAYAMA

< 映画「岬の兄妹」公式サイトより イントロダクション >
障碍をもつ兄妹が犯罪に手を染めるとき、二つの人生が動きだす―
港町、仕事を干され生活に困った兄は、自閉症の妹が町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知る。罪の意識を持ちつつも、お互いの生活のため妹の売春の斡旋をし始める兄だったが、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送るのだった。そんな時、妹の心と体にも変化が起き始めていた・・・。
ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。地方都市の暗部に切り込み、家族の本質を問う、心震わす衝撃作―。
「障碍をもつ兄妹」――、兄・良夫は片足が不自由で足を引きずる日々。妹・真理子は自閉症で知的ハンデがあり、ほぼ三歳児のようで、世間一般のコミュニケーションからはみ出していて目が離せない。

(C)SHINZO KATAYAMA

設定がヘビーだ。作品のトーンはおそらく硬めで人間の暗部をえぐる・・・、鑑賞前の少ない情報からはそういう先入観がちらついていた。のだが、違っていた。

(この先、直接的なネタバレは避けますが、未見の方は情報を入れずにまっさらな頭で鑑賞されることをおすすめします。)

(C)SHINZO KATAYAMA

確かに描かれる物語の背景には、障がい、貧困、格差、犯罪などシリアスな問題の連鎖が横たわる。さびれた地方の片隅で兄妹は追い詰められるだけ追い詰められて悲惨だ。

しかし「岬の兄妹」はこの困難の淵で、もがきあがいて生きることにすがりつき、恥も外聞もへったくれもないエネルギーでその閉鎖状況を突き破るのだ。

初めての「おしごと」に打ちのめされながら手にした生きる糧。混濁とした一夜を乗り越え、兄妹の背後には清々しい朝の空が広がり新しい一日をもたらす。それは、またその一日を生きなければならないという圧でもある。

兄妹が住むあばら屋。窓という窓に段ボールを貼りつけた六畳間はさながら檻だ。自らを縛りつけ閉じ込めていた世間体という名の檻をぶち壊し、陽光が差し込んだ場面はエネルギッシュで、充溢して行き場を失った放射性物質が原子炉を吹き飛ばしたかのようにヤバかった。兄妹は解き放たれ、第二形態へと本格的に覚醒していく・・・。

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