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「どこから来た?」に「東京のほう」 埼玉県民あるある

【埼玉はここにあります】

 現在公開中の映画『翔んで埼玉』(魔夜峰央の同名漫画が原作)が話題だ。「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」という主人公の決め台詞が象徴するように、同作は東京から差別され虐げられる埼玉県民の姿をコミカルに描いている。

 架空とはいえ“埼玉ディスり”満載の同作に、埼玉県民たちは怒るかと思いきや、そうではなかった。公開初日から3日間(2月22~24日)の都道府県別興行収入では、埼玉が東京を抑え全国1位になったのだ。

 映画自体はあくまでフィクションだが、埼玉県民が自虐ネタとしている「埼玉あるある」を、生まれも育ちも埼玉(の辺境)の記者が集めてみた。

●地方で「どこから来たの?」と聞かれると、つい「東京のほう」と答えてしまう

 これに同意する埼玉県民は多いはずだ。記者が身近な埼玉県民に聞いてみると、全員が「あるある」と口を揃えた。

「関東から一歩外に出ると、埼玉の知名度は圧倒的に低い。いちいち説明するのが面倒くさいので、地方に出かけたときはいつもそう答えている。嘘はついてない」(30代女性)

「子供のころから繰り返しているので癖になっている。父の実家がある東北では、正直に『埼玉』と答えると、必ず『どこにあるの?』と追加で聞かれた。子供ながらにうんざりしていた」(40代男性)

 埼玉県がどこにあるかは小学校で習っているはずなのだが……。

●海や山に出かけるのに、前日の晩から出発する

 埼玉には海も山もないと言われるが、県西部には秩父山地がある。自然豊かでいいところなのだが、市街地からのアクセスが悪いうえ、冬にスキーやスノボを楽しめるような施設はない(ただし、県南西部の狭山には室内スキー場がある)。

 そのため、夏は千葉、茨城、神奈川、静岡(伊豆)などの海水浴場に、冬は栃木、群馬、長野、新潟などのスキー場や温泉に出かける(東北まで足を延ばすこともある)のが埼玉県民にとって当たり前となっている。

「例えば日帰りで海水浴に行く場合、当日の朝に出発したのでは、海が見えてくる前に交通渋滞に巻き込まれて到着が遅くなり、遊ぶ時間が確保できない。学生の頃は深夜に友人らと集合して徹夜でドライブし、早朝から海でたっぷり遊ぶのが恒例だった」(40代男性)

「地方出身のママ友に『埼玉の人ってアクティブだよね。なんでそんなに頑張るの?』と皮肉を言われた。子供の頃から、海や山に行くとはそういうものだと思っていたから、子供を持ってからもそうしている。頑張っているつもりはない。海の近くで育ったママ友は『夏だからって海に出かけることはない』という。なんで? 夏は家族で海でしょ!」(50代女性)

 横浜あたりの人が気軽に湘南で遊んだり千葉の人が九十九里で泳いだりするのとは気合が違うのだ。地元に遊べる海や山がない分、それに触れたときの感動が人一倍大きいのが、埼玉県民のチャームポイントなのである。

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