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アングル:新興国市場、外国からの投資資金流入が一服か


[ロンドン 28日 ロイター] - 中国株への外国投資資金の流入で2月半ばに目覚ましい伸びを見せた新興国市場への資金流入に足元で陰りがみえていることが、国際金融協会(IIF)のデータで明らかになった。

新興国市場は、昨年はトルコやアルゼンチンの経済危機や世界的な借り入れコスト上昇の影響で資金が激しく流出したが、今年に入り米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の運営姿勢をハト派に転じたため投資家がリスク資産に回帰。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのファンドマネジャー調査で新興国市場は2月半ばに初めて「最も投資家の資金が集中した取引(クラウディッド・トレード)」となった。

JPモルガン・ェースやシティグループなど大手の資産運用会社や銀行がこの間にこぞって新興国市場への投資を増やした。

ただ「最も資金が集中している」市場は、ほどなく下げに転じることが多い。

IIFが各国証券取引所などから収集した高頻度取引のデータを分析したところ、FRBのハト派転換後の2月半ばに新興国市場に流入した資金は2018年1月末の高水準に近づいた。新興国市場を含む世界の金融市場は昨年1月に流入額がこの水準を付けた数日後に大幅な調整に見舞われた。

IIFの首席エコノミストのロビン・ブルックス氏がロイターに語ったところによると、新興国市場への資金流入は2月半ば以降、ペースが鈍っている。

ブルックス氏は「昨年第4・四半期と今年1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に資金流入が増えた中国株を含め、新興国市場では流入が減っている」と指摘。「株式市場は1月FOMC後に相場が大きく上昇しただけに、特に流入の落ち込みぶりが目立つ」という。

こうした資金の動きを主導しているのが中国。中国市場は政府の景気刺激策やMSCIによる中国本土株の組み入れ比率引き上げ方針の発表などが追い風となり、外国から投資資金が流れ込んだ。

しかしIIFによると、中国株に限ると今年2月半ばの資金流入は昨年1月全体の半分ほどにすぎず、劇的とは言い難い。

四半期ごとの流入を国別にみると、中国以外ではインドネシア市場への流入が最も多かった。

メキシコへの流入も多いが、2017年に北大西洋条約機構(NAFTA)再交渉問題で落ち込んだ分を取り戻した面があり、その点が他の新興国市場とは異なる。

IIFのブルックス氏によると、南アフリカは引き続き低調。ブラジルは低迷が長引き、魅力的な改革が俎上に上っているにもかかわらず流入が増えず、最も意外感が強いという。

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