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料理が美味い国の特徴は

エジプトの料理が不味かった。そのことをずっと考えている。文明発祥の国なのに、何故なのか。ひょっととして僕の舌が悪いのか。でも、帰ってから美味い料理は美味いので、舌の問題ではなさそうだ。

今日の日経新聞1面左下のコラムに、米朝首脳会談を評論する切り出しとして、「ベトナム料理が美味い」とあった。確かにベトナムは美味かった。

新聞ではフランスの影響と書いてあったが、実のところ、ハノイはフランスの影響が濃かったものの、サイゴン(ホーチミン)は関西料理を思わせる薄味で美味かった。醤油(魚醤)系の味で、日本料理に通じるものがある。ベトナムの文化が料理に反映されている。

当然ながら中華料理も美味い。とはいえ、田舎の中華は嫌になる。三峡下りの船の中での料理は油が酷かった。成都郊外の四川料理は辛みではなく塩味で調理していた。肉体労働で汗を流した後の四川風料理である。

フランス系といえばマダガスカルの料理がそうである。フランスパンがあった。いいレストランでは美味いのだが、やはり田舎が問題で、牛肉が臭かった。同行者のOは「美味い、サバティカルならアンタナナリボ大学かな」と評価していたが。

ベルギー領だったコンゴやルワンダも料理が美味かった。ルワンダでのニワトリの丸焼きと、巨大マダムのようなオバちゃんが作ってくれたコンゴ川での魚料理やヤギ料理は忘れられない。そういえば、フランス領だったアルジェリアの山中で食べたヒツジの煮込みも最高だった。

インドはイギリス領だった。でも、料理は美味い。「カレーばっかりで嫌になる」との評価もあるが、僕としては世界において最高料理の1つだと思っている(おかげでココイチなどのカレーが嫌になった)。インドの食文化が下手なイギリス食文化を完全にシャットアウトしたのだろう。

以上を回想するに、その土地の食文化と、植民地だった場合の統治国の食文化のうちの美味い方が料理の味に影響すると考えていいのではないか。もう1つは経済力(入手可能な食材)の問題もあるだろう。

エジプトの場合、経済力はそれなりにある。そうだとすれば、統治国がイギリスだったこともあろうが、そもそもエジプト自身に誇れる食文化がなかったのかもしれない。古代からビールを作っていたことを思い起こせば、イギリスと相通じるものがあるのかも。

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