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増員だけでは無意味。介護を「避けたい仕事」から変えないと高齢化社会では生き残れない=三宅雪子

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来たる超高齢化社会に向けて、介護施設・ヘルパーさんの不足が問題になっています。しかし、福祉や保育そして介護の職場は正確にいうと「人手不足」ではありません。ひとくくりにはできない、問題の本質を考えます。(『三宅雪子の「こわいものしらず」』三宅雪子)

※本記事は有料メルマガ『三宅雪子の「こわいものしらず」』2019年2月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:三宅雪子(みやけ ゆきこ)
元衆議院議員。玉川学園女子短大、共立女子大学を卒業。テレビ局勤務を経て、2009年群馬4区で民主党から立候補し、比例復活当選。現在は、執筆やネット配信、福祉や介護のアドバイザーなどをしながら政治活動を行っている。

介護の現場は問題山積。「人手不足」の一言では片付けられない

介護施設とヘルパーさんが足りない

介護ヘルパーの高齢化が、そして人手不足が問題になってます。

これから日本では65歳以上の高齢者が爆発的に増えると予想されています。とくに関東圏では、介護関連施設を中心に供給不足(施設不足)が一段と深刻になっていくでしょう。

介護老人福祉施設(特養)は、全国で入所待機者は50万人を超えていると言われています。このうち東京圏には11万人を超える入所待機者がいます。

特養の現在の入所者や入所待機者のなかには、自宅での介護が可能な高齢者もいるのですが、面倒を見る家族がいても面倒を見ない、また慢性的な介護ヘルパー不足のため、やむをえず入所している「社会的入所」も起きています。

本当に必要な高齢者が入所できない状況を打破しなければいけません。そのため、国は、そうした高齢者を、今後は在宅介護に切り替えていく方針です。

本当に人手不足なのか?

福祉や保育、そして介護の職場は正確にいうと「人手不足」ではないんですね。

賃金が低くて激務なため、「有資格者」が仕事に就いていません。まず、国内の「有資格者」が働きやすい環境を整えることが大事です。多くの専門家もそのように指摘していました。

そういった意味では、解決できる問題点を放置したまま、安易に人材を外国に求める労働施策はいかがなものでしょう。

それでも、介護事業者に話を訊くと、無理に(希望していない)人材を確保することによって虐待などの不幸な事故も起きていることから、外国人労働者への期待は高いようです。

現場には、問題が山積しています。

人手不足だけじゃない、介護の現場は問題山積

私が介護ヘルパーさん(女性)にヒアリングしたところ、とにかく過酷な労働です。

雨の日も嵐の日も。また暴力を振るわれることもあれば、「一緒にお風呂入ろう」「お触り」などのセクハラもあるそうです。

90歳以上の男性からすると、65歳の女性も「若いお姉さん」扱いなんですね。(訪問入浴介護の場合は3人で行くので、こうした問題は起きません)。それでも、認知症の利用者から「お金がなくなった」と言われることがあります。

介護保険法が成立したのは平成9年(平成12年施行)。はや16年が経ちました。

介護保険料は上がり、認定は厳しくなり、人手不足と合わせて成立当時には考えられない問題が噴出しています。

介護が「避けたい仕事」から「やりがいのある仕事」に早くなりますように。

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