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週刊金融日記 第357号 なぜ東大やスタンフォード大卒の理系は成蹊や学習院の文系学部卒よりバカなのか、他

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1.なぜ東大やスタンフォード大卒の理系は成蹊や学習院の文系学部卒よりバカなのか

我が国の元首相の鳩山由紀夫氏が、Twitterで、先日の北海道で起きた地震について、温暖化対策のひとつとして地中に二酸化炭素を貯蔵する実験施設が北海道にあるのだが、それが地震を引き起こした人災だ、と発言した。この突然の陰謀論を巡ってネットが騒々しくなっていた。鳩山由紀夫氏は、首相就任中も、思いつきでいろいろな発言を繰り返し、海外の評論家や政府高官にLoopy(=お馬鹿さん)と呼ばれるなど、こうしたことはいまに始まったことではない。北海道県警も鳩山氏の発言をデマと認定し、道民に冷静な対応を呼びかけることとなった。

●北海道の地震でデマ相次ぐ=鳩山元首相アカウントも 道警
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019022201075

いまでは鳩山さんは、こうしたお馬鹿発言ですっかりお馴染みのキャラになってしまったわけだが、彼は日本の政治家の中で、最高峰と言ってもいい学歴を持っている。東大工学部を卒業し、米スタンフォード大学でオペレーションズ・リサーチという、割と政策立案に近い数理分野でPhDを取っている。英語も堪能で、こうした理系のバックグラウンドを持った首相が誕生し、僕自身もまた、彼の活躍を予感し、大いに期待したものだ。しかし、その後の彼の迷走で、こうした期待は見事に裏切られることになった。

鳩山氏の次に首相になった菅直人氏も、これがなかなかダメだった。彼は東工大の応用物理学科を卒業しており、原子力工学を勉強していた。だから、福島第一原発事故後は、原子力行政に自信満々で口を出すようになり、これがかなり酷いもので、首相を辞したあとは、デマ情報を垂れ流す、単なるイカれた反原発市民運動家になってしまった。

『反原発の不都合な真実』 https://amzn.to/2G82yKC

さて、スタンフォード大でPhDまで取っている鳩山氏は言うに及ばず、菅直人氏だって、在学中に麻雀点数計算機を発明し特許を取得するなど、単に詰め込みで入試だけ運良く受かったものの在学中に落ちこぼれてしまった、というような学生ではない。そこそこ以上に優秀な理系の学生だったのだ。それがどうして、こうした政治のリーダーとなると、あそこまで無能になってしまうのだろうか。

一方で、長期政権を担っている安倍首相はエスカレーターで中堅私大の成蹊大学法学部政治学科を卒業し、受験勉強さえ経験していない。安倍首相を支える菅義偉官房長官は東京に出てきて高卒ですこし働いた後、一念発起して法政大学法学部政治学科を受験して合格した。麻生太郎財務大臣は学習院大学経済学部政治学科卒業である。

日本の受験業界の常識から言えば、鳩山氏や菅氏のほうが圧倒的に学力が上、ということになる。しかし、いまや誰の目から見ても、無能なのは安倍内閣の面々ではなく、鳩山氏や菅氏のほうである。

誤解のないように言っておくが、私は安倍政権を支持ているわけでも、また、受験勉強や大学で学ぶことなど意味ない、という学歴否定論者でもない。むしろ、その真逆だ。安倍政権に対してはダメな政策に関しては、辛辣に批判してきたし、私自身が元々は理系の研究者で、金融機関に転職し、こうして作家をやっているわけで、鳩山氏や菅氏のような理系のバックグラウンドを持つ人たちが、どんどん政治や経営の世界で活躍して欲しい、と切に願っていたのだ。

ところが、政治トップとしてこれほどまでの無能っぷりを見せつけられると、考えを改めずにはいられない。そして、じつは会社経営でも、高学歴の理系が社長になりがちだった日本のメーカーがどうなったのかを振り返ると、明らかに経営者として無能だった人が多いのである。日本は理系が優秀だけど、勉強しない文系がダメだ、と言われるが、日本の大企業を見ても、多かれ少なかれ、日本の政界と似たような状況なのだ。私大文系出身の経営者のほうが、だいたいパフォーマンスがいいのである。これは、なんということだ!

つまり、鳩山氏や菅氏が、たまたま例外的な存在というわけではなく、彼らはむしろ理系でも出来のいい方だったし、理系出身の人がポンと組織のリーダーになるとどうなるのか、ということのかなり典型的なケースのように思われるのだ。理系出身としては何とも悲しい現実がそこにある。

その理由をこれから書いていこうと思うのだが、これには日本の教育からはじまり、脳科学や人工知能などの学習理論、さらに理系の研究者やエンジニアがどういう仕事内容でそれに必要な資質は何か、一方で、政治や経営のリーダーのようなマネジメントに必要な資質がどう違うかなど、説明しなければいけないことが多岐にわたり、なかなか壮大なテーマになってしまう。それは、メルマガのコラムとしては手に余る。よって、今週号では、ほんの触りだけを述べることにしよう。

全般的に、高学歴理系人材は政治や経営などの分野に行くと期待外れのことがとても多いのだが、当然だが、例外はいくらでもいる。MITで原子力工学のPhDを取ったあとに経営コンサルタントとして成功した大前研一さんや、カリフォルニア大学バークレー校で化学工学のPhDを取り、経営者としてインテルの一時代を築いたアンドリュー・グローヴなど、理系出身でマネジメント職に上手く転身できた人もいる。
 それでは、以下、理系出身者がダメな理由を順番に挙げていこう。

【基本的な知識がないのに独自理論をドヤる】

よく言われている、理系で優秀な人は人の気持ちがわからないだとか、コミュ障だとか、そういうことが無能の原因ではない、と思われる。むしろ、経営や政治などの基本的な知識を持ち合わせていない、ということがとても多いように思われる。
僕は研究者をしていたとき、金が儲かりそうな投資銀行に就職したかったので・・・

・・・

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2.今週のマーケット

※ 2019年2月15日-2019年2月22日の週間パフォーマンス

TOPIX : 1609.52 (週間 +2.0%, 年初来 +7.7%)
日経225: 21425.51 (週間 +2.5%, 年初来 +7.0%)
S&P500 : 2792.67 (週間 +0.6%, 年初来 +11.4%)
FTSE100: 7178.60 (週間 -0.8%, 年初来 +6.6%)
USDJPY : 110.68 (週間 +0.2%, 年初来 +1.0%)
EURJPY : 125.52 (週間 +0.6%, 年初来 -0.1%)

●米中貿易関税チキンレースはソフトランディングか、メキシコ国境壁建設に壁(金融日記 Weekly 2019/2/15-2/22)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52149432.html

 24日、トランプ大統領は中国との・・・

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3.ブログではいえないお店

- 丸の内でお手軽ロシア料理

 先日、ちょっとロシア料理を食べてみたいと思い立ち、行ってきました。東京にはフレンチやイタリアンのお店はたくさんあります。中華もタイ料理もありますね。しかし、北欧料理やイギリス料理、カンボジア料理なんかのお店というのはほとんどありません。なぜかというと、大して美味しくないからです(笑)。
 その点でいうと、ロシア料理も似たようなものなのですが、寒い冬は、ウォッカを飲んだり、牛肉を濃厚なクリームで煮込んだビーフストロガノフも食べたくなります。そういえば、鳩山元首相は、以前、ロシアのクリミア併合を支持したり、ロシアとも縁が深い人物ですね(笑)。

●また変なことを言っている「鳩山由紀夫」クリミア“併合容認妄言”が日本の国益をどれだけ損ねるか
https://www.sankei.com/premium/news/150315/prm1503150017-n1.html

・・・
 
★ロシアのウォッカをストレートで、ロシアの伝統的スープのボルシチ、ロールキャベツ、ビーフストロガノフ、牛肉のパイ包み焼き。
https://www.instagram.com/p/BtiR3Z7j5YL/
・・・

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- Kindleのまんがで読破シリーズで深い教養を得ました

藤沢先生、お疲れ様です。
この間はKindleのセールをご紹介していただきありがとうございます。
早速全部揃えました。
私は経済の本から読み進めています。

まず、『資本論』 https://amzn.to/2NoyZob を読みました。

アダム・スミスが市場原理は大変優れた性質を持っていることを示し、政府はほとんど手を下さなくて良いと唱えました。

神の見えざる手ですね。

しかし、市場原理にも、藤沢先生が著作で指摘している通りいくつかの欠陥があり、その間を埋めるようにマルクスの社会主義理論であったり、ケインズの理論が出てきた、ということをなんとなくですが理解することができました。

ただ、理解できないことがあって、そうやってそれぞれの理論を信じて政治システムを実施した国同士が、どうして冷戦などという醜い争いをする必要になったのか、そこがやっぱりわかりませんでした。

どうして、自分と違う人たちが自分と違うことをしている、で終わらずに、人間というのは張り合ってしまうのでしょうか。
また『人間失格』 https://amzn.to/2TePkkL も読みました。

人間失格の主人公は、女の扱いが上手く、このヤリチンに女達がどんどん惹かれていきます。

藤沢先生よりもずっと以前に、モテスパイラルの存在を描写したと考えると、想像を絶する人間観察力だと思いました。

主人公と一夜を共にした直後に、自分の一途さを語る女の描写など、メルマガの通りじゃねーか!と大爆笑しました。

私も太宰治と同じ津軽出身ですが、津軽にはかつてとんでもない天才がいたものだとちょっと感動しました。

つらつらと書き連ねましたが、藤沢先生に、このような深い教養を得られる書物を教えていただいたおかげで、非常に楽しく過ごせています。

どうもありがとうございました。

まだ、買っていない読者のみなさんは早めに買ったほうがいいと思います。

- 藤沢数希の回答

教養の涵養は個人にとって生涯の課題であり、教養を身に付ける努力は、すべての人に求められるものであります。
そして、恋愛工学という、リベラルアーツの最高峰を・・・

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