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当事者の声

親の体罰「法律で禁じる方がよい」46% 朝日新聞調査(朝日新聞)

 「しつけ」に名を借りた児童虐待が相次いでいることを受け、朝日新聞社は16、17両日の世論調査で、親による体罰を法律で禁じることの是非を聞いた。「禁止する方がよい」は46%で、「しない方がよい」の32%を上回った。

 親の子どもへの体罰禁止を明記した法律はない。相次ぐ事件を受け、国会では家庭内の体罰禁止を法制化すべきだという意見が出ている。

 体罰禁止の法制化の是非を男女別にみると、「禁止しない方がよい」は男性が40%と比較的高く、女性は24%だった。

 年代別では、子育ての当事者に近い世代で、法制化に慎重な傾向がうかがえた。40代以下は「禁止しない方がよい」が4割と高めで、中でも男性の30代と40代は半数以上が「禁止しない方がよい」と答えた。一方、70歳以上は「禁止する方がよい」が52%だった。

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  「若者のため」と称して暗に高齢者向けの社会保障削減を正当化したがる人は結構いますし、それなりの支持を集めていたりするものですが、支持する側の属性はどうなんだろうな、と思うわけです。「親が自分で老後を考えているので自分には関係ない」とか「親の介護は他の兄弟がする」みたいに考えている人の意見は、参考にならないどころか反映させるべきではないとすら言えますから。

 さて日本は、ことあるごとに「子供を大切にしろ」と言いたがる社会です。ほんの僅かでも「子供を大切にしていない」と見られれば、即座に罵倒の嵐が飛んできます。とにもかくにも「子供を大切にしろ」という圧力の強い社会であり、それだけに子供との距離が最も近いであろう母親の負担が重い社会ともなっている気がしますが、少子化の進行との因果関係はいかほどのものでしょうね。

 当事者と部外者とでは発言の重みも意味合いも当然、変わってきます。どれほど部外者が「子供を大切にすべきだ」と居丈高に連呼したところで、実際に子供の面倒を見る人にとっては甲子園や国会のヤジと大差ないことでしょう。ただただ外野から「子供を大切にしろ」と叫ぶだけの人ばかりだからこそ、今の世代構成ができあがったのではないか、とも言えます。

 そして今回のアンケート結果ですが、いかがなものでしょうか。世代別で見ると体罰を法律で禁止する方が良いと回答したのは、70歳以上が最多です。しかし70歳以上の人間が現役で子供を育てているとは考えにくいところ、一方で現役の子育て世代に最も近いであろう30代は――体罰を禁止すべきと回答した割合は最低で、「禁止しない方がよい」との回答が上回ってすらいます。

 それほど大きな開きがあるわけではないにせよ、子育ての当事者世代ほど体罰に肯定的である、その禁止に否定的であることがわかります。他人の子育てを外から眺めている世代は、体罰を禁止して子供を大事に育てるべきだと考えている一方で、自ら子供を育てている世代は、必ずしもそうは考えていないわけです。世の中、そういうものなのかも知れませんね。

 後はまぁプライバシーの問題などあって色々と難しいのかも知れませんが、こういうのは世代別・性別ごとの調査だけではなく、家族構成なども含めて回答結果を調査できると、より参考になると思います。同じ30代でも子供がいる人とそうでない人、70歳以上でも子供・孫とは別居している人と二世帯同居で孫とも暮らしている人、あるいは自分の子供はいないが交際相手の実子と同居している場合等々、世代の中でも回答傾向に差は出そうですから。

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