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「補充立候補」という選択肢

「候補者たちの闘争」(岩波書店)で、カットした原稿がある。

「前史としての東京都知事選挙」である。

小池百合子候補に対して、野党側の候補者選びが難航した結果、公示の2日前、急遽鳥越俊太郎氏が候補者として決定する。

この候補者選出に至る過程に選挙の実動部隊として関わる地方議員等は関わることができなかった。結果として上意下達となる。

都知事選と同時に大田区他で都議会議員の補欠選挙が行なわれたが、選挙では「知事とセットで」闘うことを要請され、名前は知っているが、その人となりもよくわからずに、ただただ都知事候補の名前を叫んで投票依頼をするという、自己矛盾を抱えたままの選挙戦だった。

どこかで有権者を裏切っているのではないかと言う気持ちを抱えたままなんとも辛い選挙。どうしても我慢できなくなり、私はひとつの行動に出た。

責任ある立場の人に「補充立候補」を考えるべきではないかと直訴したのだ。
選挙が始まってすぐと、後半の2回。
たぶん、前代未聞のことだったと思う。
真剣に補選を闘っていたからこその思いだった。

ただ、そこで知ったのは「責任ある立場の人」も候補者選定の過程には関わってはいなかったということだった——。

「 補充立候補」とは、選挙の候補者が公示日以降、投票日以前に死亡、または公職の候補者たることを辞したものとみなされる場合に、追加での立候補が認められ、その数には制限がない。投票日の2日、もしくは3日前まで可能である。

それまでに入った期日前投票の扱いをどうするのか等の議論はあるのだが、そもそもこうした機能が選挙に付属していることを考えると、当然だが上記のような状況が想定されているということだろう。

今日も候補者選定についての問い合わせがきた。

一浪人政治家の私にできることは、そう多くない。
でも、民主主義を支える選挙制度の中に、選挙選が始まってからも候補者の差し替えができるという機能があることを、国民が知っているか否かは大事なことだと思っている。

やはり、これらのやりとりは入れるべきだったかな・・。

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