- 2019年02月22日 11:57
東京五輪を目前にバイトテロが吹き荒れる2019年 - 劇作家・朝倉薫
2/2もちろん政府が悪い、竹中平蔵が諸悪の根源だ。終身雇用制度を否定し、報酬の安価なアルバイトを雇うように仕向け、今更ネットリテラシーがどうのと騒ぐのも白々しい。
彼らが略奪した20年後の今、少子化と余る40代の元フリーターたちは着々とテロの準備を進めている、緩慢な集団自殺とも言えるだろう。
バイトテロ予備軍は外国からもやってくる。日本の言葉と文化を学びに夢を抱えてやってきた研修生を奴隷のように安価で使い潰し、その精神を貶める「普通の日本人」たちは古き良き時代を懐かしみながら戦々恐々とするしかない、時代の変化は止められないのだ。
SNSによって虐げられた女性や子供たちが救われる一方で、ドルチェ&ガッバーナは管理職の浅はかなCEOテロで中国市場を台無しにした。企業が崩壊すれば、被害を受けるのは一般の利用者だ。
誰でも神や悪魔になれるSNSが跋扈(ばっこ)する時代、誰かが真面目に教育しないと、使いこなせない我々のような古い人間たちや、使いこなす気の無い若者たちは次々と暴発するだろう。
かつてアインシュタインは「第四次世界大戦は石と棍棒で行われるだろう(全面核戦争が起これば文明は崩壊するだろう)」と予測したが、やがてはじまる第三次世界大戦は、情報戦を中心とした、とてもみっともないことになるだろうと僕は老婆心ながらに予想する。
誰もが自由に発言できる世界は素晴らしい。ぼくもミュージシャンのユーチューバーとしてデビューし(?)閲覧数100止まりの動画を量産している。洪水のように世界中に拡散され続ける情報の中で、ぼくたちは何を見つけるべきだろうか。
第三次世界大戦はもう始まっているのかもしれない、と思うのは考えすぎだろうか…。
朝倉薫(あさくら・かおる)
劇作家、演出家、劇団主宰、音楽プロデューサー。
1948年8月2日、熊本生まれ。1992年に音楽プロデューサー、雑誌編集から転身を図り劇団を立ち上げる。その後は作家、脚本、演出家として「沈まない船」「桃のプリンセス」「ガラス工場にセレナーデ」などの舞台を手がける。舞台はパイオニアLDC、ポニーキャニオンなどからビデオ化された。元祖アイドル声優だった桜井智は劇団員から育てた。現在も劇団「朝倉薫演劇団」を主宰する。これまでに優木まおみ、吉木りさなど数多くの女優、タレントの演技指導にも当たってきた。次回の上演作は3月3日の「少女人形舞台 幻奏の宴〜春告げ鳥の伝説〜」(於AKIHABARA SIXTEEN Z)
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