記事

デフレ時代を生き抜く ハイパー節約術!!

2/3

庶民がハマる デフレの罠とは・・・

小口:森永さんが角川SSC新書さんから出した新刊本のタイトル「庶民は知らないデフレの真実」が今夜のテーマになります。そこで本題に入る前に、しおりんに質問をしたいと思います。ニュースでよく耳にする「インフレ」と「デフレ」 ありますよね? それぞれどんな意味でしょうか?

仲俣:えっ~っと、、、。「インフレ」は、物価が上がっている状態が続くことで、「デフレ」は物価が下がっている状態が続くこと。物の値段が下がったり、お給料が下がったりする・・・みたいな基本的なことしかわからないです。

森永:今ので大体、正解です!

仲俣:ゆる~く答えちゃいました!

森永:例えば「牛丼の価格が下がったから、デフレですね。」というのは、すごく大きな間違いなんですよ。個別の品目は、インフレの時にも下がったりすることはあるんです。例えばですね、私が中学生の時、日本で初めてデジタルの腕時計が発売になったんですけど。私、欲しくてデパートに見に行ったんです。いくらしたと思います?何の機能もついてないですよ。

仲俣:デジタルウォッチ・・・、クイズにするってことは高かったってことですよね? 10万円ぐらい?

森永:最初は200万円でした。

仲俣:えぇぇぇ~~~~!!!

森永:最初に出たワープロ、いくらだと思います?

仲俣:もっと高いんですか?500万円ぐらい?

森永:600万円です!

仲俣:えぇぇぇぇ~~~~!!!高めに言ったのに、もっと上だった~!

森永:だから「インフレ」が進んでいる時でも、そういう価格はみんな下がるんです。インフレかデフレかっていうのはあくまでも“平均的な物価が上がるか下がるか”で決まるんです。

「一般物価」って経済学者は言ってるんですけど、絶対平均の結果が上がるか下がるかが重要。なぜ重要かといいますと、一番大きいのが労働市場の関係で、インフレの時は失業率が下がって、給料は上がりやすくなるんです。人手不足なんで。就職もしやすくなる。だから働いてる人にとっては、インフレのほうが有利なんです。

最近ニュースで「2013年春入社の新卒採用率調査“前年並み”が4割」って報道がありましたけど、デフレだから労働市場が悪くなって、就職しにくくなるんです。「最近、給料があがった」なんて話はトンと聞かないじゃないですか?

小口:全然聞かないですよ!どんな飲み会やったって、そんな話は聞きませんよ。

森永:私が「年収300万円時代を生き抜く経済学」という本を出したのが今から9年前の2003年なんです。当時、その本を出して周りから何を言われてかというと「森永、バカじゃねえか。年収300万円なんかに落ちるわけねえだろ」って言って、ボコボコにやられたんですよ。

小口:あの頃ってそうでしたっけ?

森永:まだそうなんです。いまなら「年収300万円なら御の字だよね」ってなりますよね?

小口:しおりんは「年収300万」っていうと、どんなイメージ持ちます?

仲俣:う~ん・・・月25万円ですよね? ・・・イメージつかないです。

小口:2003年までは普通って思ってなかったですよね?

森永:そうそう。年収300万円といえば“貧乏”といわれていたんですよ。年収1000万円をもらうやつがちょっと羽振りがいいなってぐらいで。

仲俣:へぇ~!そんな時代があったんですね!3歳だったので、全然知らなかったです。

小口:そうだよね(笑)数を数えるのがやっとだもんね。

森永:それが“デフレ”の時に起こる事態なんです。だから、働く人にとってデフレは“損”なんです、本当はね。でも“得”している人がいる。

小口:得してる人いるんですねー。ユニクロで安い服が買えるようになったとか?

森永:それは“デフレの罠”です。デフレの時っていうのは、ちょっと安い旅行ができたり、服が安く買えて、庶民はみんなそこでお金を使っちゃうんです。でも逆の行動を取るのが“お金持ち”なんです。お金持ちは、このデフレを積極活用するわけですね。どうするかっていうと、デフレの時、物価以上に下がるのが“資産”

例えばね、この15年間。つまり1997年から今までデフレが続いてるんですけど、株価はちょうど15年前の半分になった。市街地価格指数っていう不動産価格も半分になりました。これ裏を返すと、お金をいっぱい持ってる人にとって“同じお金で2倍の株が買えます”“同じお金で2倍の不動産が買えます”っていうことなんですね。だから笑いが止まらないんです。いま、お金持ちは心の奥底で「もっとデフレになれ!ついでだから恐慌になれ!」って思ってます。恐慌っていうのは、デフレの激しいやつなんですが。そうすると、株式とか不動産が二束三文で買える!今、金持ちが考えてる戦略が、これなんです。

ただ、野田総理が本当に消費税増税をするかもしれない。しかも、もしするとすれば復興需要が切れる時期の増税になるので、日本経済は恐慌状態に陥るんですね。そうすると、不動産価格は劇的に大暴落を起こすんです。今国会で紛争を繰り広げてますから、本当に消費税が上がるかどうかっていうのは、ちょっと未定です。

仲俣:上がりそうですよね?

小口:ねえ。消費税もそうですし、いま“インフレターゲットが下がる”っていうのも多いって聞きますけど。

森永:日銀がやったのは“インフレターゲット”ではなくて“インチキターゲット”なんです。“インフレターゲット”っていうのは、物価上昇率の目標を定めて、それに向けて無制限の金融調節をして、万が一“達成に失敗した場合”は、何らかのペナルティがあるものなんです。ところが今回日銀がやったのは、ペナルティがないどころか、目標だとも言ってないんです。

小口:そうなんですか?

森永:1%は中長期的な物価安定の目途(めど)だと言ってるんですね。「目途」っていうのは、お役所では「もくと」って呼ぶんです。「もくと」って呼ぶ時の「目途(めど)」っていうのは、役人が数字を曖昧にして、ごまかしたい時に使う用語なんです。だから、日銀は腰が引けてるんですね。じゃあ、なんでやったのかというとですね。2月の上旬に白川総裁が、衆議院と参議院の予算委員会で国会に呼ばれて、ボコボコに叩かれたんです。「もうお前みたいなやつはさっさと辞めろ!」と罵声を浴びせられ続けて、仕方なく重い腰をあげたんです。でもこの金融緩和には、劇的な効果があったんです。

だって、白川総裁が国会でボコボコになる前は、日経平均が8000円台だったのが、いま1万円台まであがったんです。為替も6円ぐらい円安になったんです。劇的な効果があったので、続けてやれば、もっと一気にいったわけですよ。ところが、白川総裁はやらなかった。「なんでやらなかったんですか?」と聞かれた、白川総裁はこう答えたんです。「やってみたけど、効果がなかった」・・・お前、なにを見てたんだ!!って話なんですけど、本当はイヤなんです。デフレを続けたいんです。だから、総理が野田さん、日銀総裁が白川さんの体制だと、すぐにはデフレ脱却に行かないだろうなと。これは「リーダーが誰になるか?」ってことで大きく変わります。

あわせて読みたい

「デフレ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    渋谷で「一揆」補償巡りデモ行進

    田中龍作

  2. 2

    電通らが甘い汁を吸う給付金事業

    青山まさゆき

  3. 3

    コロナが炙り出す質低い大人たち

    毒蝮三太夫

  4. 4

    重症者少ないアジア 人種要因か

    大隅典子

  5. 5

    マイナンバー遅れで残る利権構造

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  6. 6

    報道番組をエンタメにしたTVの罪

    メディアゴン

  7. 7

    米で広がる分断 アジア人も下層

    WEDGE Infinity

  8. 8

    コロナ後の日本は失業者増えるか

    ヒロ

  9. 9

    ガールズバーと混同 バーが怒り

    木曽崇

  10. 10

    百恵さんの配信解禁 若者も絶賛

    女性自身

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。