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フィフィSNSの誤情報をメディアも拡散、「PVは麻薬」早さ優先のネット記事の功罪


 タレントのフィフィが、自身のSNSで蓮舫議員について誤った情報を発信。さらに、その発言がネットニュースで事実のように報道されたことが問題になっている。

 きっかけとなったのは17日、フィフィが自身のTwitterで「私は問いたい、なぜ平成16年の警察の積極的介入を盛り込んだ児童虐待防止法改正に反対した蓮舫議員が、今回の虐待死の件で現政権を責めることを出来るのか、私はその真意を問いたい。あなたは本当に国民の側に向いているのですか?それ以前に同じ親の立場として問いたい、なぜあの時反対をしたのですか?」と立憲民主党・副代表の蓮舫議員を猛烈に批判したこと。


 しかし、この発言は誤りで、全くの事実無根だった。まず、投稿では蓮舫議員が反対したことを責めているが、児童虐待防止法の改正は全会一致で可決されており、反対した議員は1人もいない。さらに、この法案は平成16年4月に国会で成立したものだが、そもそも蓮舫議員が議員になったのはその年の7月。つまり、蓮舫議員は当時議員ですらなかった。

 しかし、このフィフィの発言は瞬く間に拡散され、日刊スポーツやスポーツ報知などが取り上げさらに拡散した。当然、蓮舫議員は「何か誤報が流布されているようです。(フェイクです)」と報道を真っ向否定。批判が殺到したフィフィは蓮舫議員に謝罪し、当該の投稿も削除した。一方、フィフィの投稿を掲載した日刊スポーツは「事実関係について十分に確認しないまま、掲載をしてしまいました。関係者に、お詫びいたします」と謝罪し、当該記事も削除した。

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 蓮舫議員は一連の騒動後、「大手メディアもファクトチェックをせずに記事を配信しているようで…、残念です」とツイートしている。

 ネットニュースにおける事実確認とスピード感の関係について、元朝日新聞記者でBuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は「ページビュー(PV)は、少しでも早く出した方がYahoo!ニュースのトピックスに掲載されやすいということがあるように、ある意味で麻薬。そこにとらわれて早さ優先になっていった結果、正確さが疎かになるという憂慮すべき事態になってしまった」と警鐘を鳴らす。


 今回問題が大きくなった要因には、フィフィ自身の個人的な感想にとどまらず、蓮舫議員という他者を巻き込んでいることにある。神庭氏は「テレビやラジオ、Twitterを書き起こすこと自体は悪くない」としたうえで、「その人の専門分野ではないことを発信した時に、それを検証なしにメディアが流すのはどうなのか。スポーツ紙などが書き起こしの芸能ニュースを書いているその延長線で、今回もフィフィさんを取り上げてしまったのでは」と指摘。

 また、ネットでは怒りや憎悪、批判といったマイナスな要素がアクセスを集めやすいとし、「批判は自由だが、その内容は正しいのか。少し調べればわかる話もあるので、それを怠るというのはメディアとしては論外。これを教訓に、スピードを優先するだけではなくて、正確性を第一に考え直していかないといけない。多数のフォロワーを抱えるインフルエンサーも、数十万人に届くなら裏を取るなり確認するなりして発信してほしいし、今回のことがそういう機会になって欲しい」と述べた。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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