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福島第一原発で進められる廃炉 作業員癒やすまさかのスイーツ

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世界が注目の廃炉作業 「心理的にも普通の現場に」

――作業員の被ばく線量の管理体制はどうなっているのか。

主に三つの段階がある。一つは作業前で、どう仕事を進めるかを検討する際に、「何十分、何分仕事をするとどれくらい被ばくする」などと予測しながら、「ならば、手順をこうした風に変えたり、(放射線の)遮蔽材を置いたりして、できるだけ被ばく線量を低減させよう」といった風に、事前の調査と手段確認での段階が一つ。

作業中では、線量計が一人一人に用意してあり、通常は1ミリシーベルトの線量計の場合、八掛けの0.8ミリシーベルトでアラームが鳴る。作業中に万が一にも過剰な被ばくをしないよう、「ピッ」とブザーが鳴ったら作業を片付けて、現場から退くよう指示している。

第三段階として、作業終了後は東電の管理員も交えた作業の振り返りの中で、不都合だった点や改善したほうがいい点を確認し、より被ばく線量を下げる取り組みだ。

――大型休憩所ができて4年が過ぎた。

休むエリアは事故当時や直後は、仮設のテントハウスとかプレハブのようなものしかなかった。作業員が休憩する専用施設ができて、食事の提供ができるようになったというのは大きい。昼にかかる仕事、夕方から深夜にかかる仕事は、途中で食事をとる必要があるが、コンビニで買って持ち込んだおにぎりを食べる方がほとんどだった。温かい食事をとれるというのは、癒やしというか、心理的にも普通の現場、職場という感覚になったと思う。

――工事現場の近くにある飲食店のような感覚になった。

あそこは休憩所という名前ですが、机といすを設置してあって、作業員の方が打ち合わせで使えるスペースがある。現場により近いところで手順、図面の確認をできるということ、作業員みんなが集まって作業前の確認ができるというのは安全上も良いことだ。第一原発に来る前に各事業者さんの事務所に集まってやっても、それから移動してまた現場に入ると時間がかかるし、企業によってスペースの関係で全員が集まれないということがあった。

東電の存在価値は福島の復興と廃炉にある

――これからも長時間を要する廃炉作業。課題と、さらに改善すべき点は。

96%は普通の作業現場と変わらないような状況になったが、これで安心ということではない。やはり、それでも東京だとか他のエリアで働くのに比べれば、被ばくの問題にしろ安全面にしろ、まだまだ課題はある。さらなる被ばく低減に努めたい。

残り4%も最大の難関であるデブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しなど、原子炉建屋の中枢に仕事が移っていく。被ばく線量としては厳しい段階に入る。厳しいと言いながら「それで仕方がない」ではなくて、何か打つ手はないのかと常に考えていく。「これで終わり」とか「これ以上やることはない」というのは絶対にないと。そういう意味でも、とにかく被ばく線量を下げていく取り組みを続ける。

――福島の復興全般に対して、室長としてどう考えているか。

今、東京電力がある存在価値は、福島の復興と廃炉をやり遂げるためにあり、しっかりその二つの目的を達成していく。特に、労働環境の面を言えば、作業員の方々が安全に仕事をできる環境を整えるのが、東電の使命だ。また、作業員の方ができるだけ第一原発の近くに住む職住近接の環境に近づけて、より仕事がやりやすい環境整備に貢献していきたい。

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