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震災の復興は日本総ぐるみで実施

進まないガレキの処理

 この号が発刊されるまで に、全国のより多くの自治 体が名乗りを上げてくれる ことを祈りつつ話を進めま しょう。もうご存知の通り、被災地周辺に積み上がったガレキの山。約2200万トンにも及ぶ膨大な量(岩 手県で通常の11年分、宮 城県では19年分)を、早 期適切に処理できるかが復興の決め手となっておりま す。
 法によればガレキ処理は本来、市町村の仕事という ものの、処理能力を大幅に超えた場合は国が代行できます。国会でもこの問題が 取り上げられ、野田総理自 ら国が主体となって全国自 治体に働きかけることを明 言しました。去る3月6日、私も発起人に名を連ね「ガレキ処理促進議員連盟」を立ち上げたのです。

及び腰の自治体事情

 既に国は焼却する前と後のガレキに含有する汚染濃度につき、一定の受け入れ基準は示しております。し かし、原発の再稼働と同じ構図で、国の出すデータは信用されていないのも事実。したがって、いかに行政が 安全と叫んでみても、国の 基準で本当に安全なのかと疑問視する住民により、地 元の首長もゴーサインを出 せない状況なのです。
 既にこうなった以上、受 け入れのガイドラインのみ ならず、放射能をはじめと する様々な情報が徹底して公開されなければ、住民は納得しないでしょう。

受け入れ先の安心を確保するために

 ガレキを広域処理するた めの費用は全て国が持つことは決定済みです。また焼却施設や処分場の処理経費や、施設管理費等々ももち ろんですし、万が一の風評被害についても全面的に国が責任を持つことになりま す。そこで、国が各自治体に強制力を行使できない現状を転換し、自治体の自主性に任せず、地域別に処理量を割り振る特別ルールも 検討すべきではないでしょうか。 
 しかし何より、国が率先 しなければならないことは、自治体とタイアップして、 ガレキの仮置き場から、搬出・搬入、さらに焼却・埋立てに至るまで、その後に 発生する雨水流出経路もしっかり明示すること。そして、その段階ごとの放射能度を第三者にチェックさせ随時 幅広く開示することと思わ れます。
 こうしたプロセスを厳格 に管理し、いつでも住民の 疑問に答え、責任の所在を明確にする。今まさに国の方向性が問われているのです。

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