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「今でしょ」ブレイクから6年 林修先生はなぜ“消えない”のか - 「週刊文春」編集部


独特の眼ヂカラ ©文藝春秋

「いつやるか、今でしょ!」のCMから10年。予備校講師・林修(53)はただの“流行語男”ではなかった。「林修の今でしょ!講座」(テレ朝系)など冠番組3本。レギュラーとして出演する番組も5本を数える売れっ子ぶりだ。

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「林がMCを務める番組は、“家族揃って見られる”雑学番組。これは、昔は『クイズダービー』(TBS系)のようにクイズ番組の形を採り、タレントをMCに立てるのが一般的だった」(放送記者)

 だが、クイズ番組は徐々に衰退。その空白を埋める形で台頭したのが林や池上彰(68)だという。

「ひな壇にタレントや芸人が並び、生徒として講義を受ける形式は、視聴者も一緒に聴いている感覚になれるという点で、クイズ番組の遺伝子を受け継いでいる。政治・国際問題などに特化している池上に対し、林は雑学全般。うまく色分けできたことで、異色の経歴を持つ司会者としての地位を確立した」(同前)

 東大法学部卒業後、就職した長銀を半年で退職。数年の雌伏ののち予備校講師に。現代文を教えていた時、漢字の勉強をする生徒が少ないことから、漢字をやるのは「今でしょ」のフレーズが生まれたという。09年からは今も教鞭を執る予備校のCMに出演し決めゼリフを披露。徐々にお茶の間に浸透した。

「やがて民放からNHKまでがパロディ化するなど人気に火がついたが、決定打だったのは13年に出演したトヨタのCM『いつ買うか、今でしょ』。これで流行語大賞にも輝いた」(芸能デスク)

人気の秘訣は“いい意味での素人感”

 今は高学歴で博識のタレントも多いが、なぜ“素人”の林ばかりがモテるのか? 民放の番組関係者が指摘する。

「大手芸能事務所が早くから契約し、売り出したこともあるが、なんといっても『大学教授』ほど厳めしくない『予備校講師』という肩書きが絶妙。知識を教え込むスペシャリストだけあって、説得力を醸し出す話術はタレントはだし。講師を始めた頃、生徒を惹きつける話術を学ぶために落語を聞き込んだという経験も活きているのでしょう。口角から唾が飛び出しそうな熱っぽさも、いい意味での素人感の演出に一役買っている」

 林の信条は「勝てる場所で誰よりも努力する」だという。己の強みを知り尽くした上での、見事な売れっぷり。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年2月21日号)

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