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国立大学も歯向かう10連休

びっくりする情報があった。今年4月末から5月にかけての10連休、労働組合の力の強い京都大学が、何でか不明ながら、連休を無視し、4/30と5/2に授業をやるとか。

今年の5/1を、新天皇即位の「即位礼正殿の儀」のため、特別に休日するとの法律が昨年12/8に成立した。知らなかったのは、祝日法では「祝日に挟まれた日を休日にする」と定めているため、4/30と5/2も自動的に休日になるとのこと。

こんなしょうもないことを事前に知っていた、僕として面識のない経産省の(僕が名付けたわけでない)「アホ役人」が、「5/1を祝日にしよう」と政府に具申したことから、10連休という前代未聞の、歴史の教科書のコーヒーブレーク(というか笑い話)に載りそうな「とんでもイベント」が実現することとなった。

こんなアホみたいなイベントに批判的な僕も、事実は事実なので、新年度前期の講義日について「10連休は既定の事実」として組み立てていたところ、何と京都大学は「4/30と5/2は講義日」との情報が舞い込んだ。

大学の講義日は、(アン)ハッピーマンデー制度のおかげで、ぐしゃぐしゃである。月曜日が振替休日になることが多いため、月曜日の講義日数がどうしても不足する。この対策として、多くの年で、祝祭日にぶつからない曜日が「月曜日の振替講義日」になってしまう。

そんな今年、10連休のおかげでさらに複雑になったようだ。10連休の結果、火曜日の講義日数も不足し、6月の第3木曜日が火曜日の振替講義日となった。

このため、僕としては木曜日の講義スケジュールを変える羽目に陥った。すでにお願いしていた講義予定者に、「日程の変更をお願いできないか」と連絡することになる。迷惑きわまりない。

それにしても、労働組合の強い京都大学の職員組合が、何で休日である4/30と5/2の勤務を認めたのかと不思議である。京都大学の職員は、普通、有給休暇をドライに取る組織である。これが10連休とからんでいるのかもしれない、

思うに、この4/30と5/2は、大学が公式には門を開けず、事務職員が出勤しないで、教員だけが裏口から構内に入ってせっせと働くのかもしれない。

もしくは、休日に関する法律を知らずに、単純に4/30と5/2は勤務日だと、事務が思ってしまったのかもしれない。新聞が10連休を書き立てているのに、何も知らなかったとすればアホなのだが。

また、大学の事務職員が覚めていて、10連休ともなると旅行代金が高いので、それを避けようとした可能性もある。その後で振替休日を取り、安い旅行を楽しむのかもしれない。

最後に、教育上、10連休はよろしくないと、きわめて真っ当な社会的な理由に基づいた可能性もある。この可能性は非常に低いのだが、ゼロではないだろう。

いずれにせよ、一番働きそうにない国立大学が、学生はともかく社会的に影響のない授業を従来のカレンダー通りにやるのは、10連休を意識しなかったか、本気に考えていないか、どちらかの証拠だろう。

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