- 2019年02月15日 09:15
コンビニコーヒーが100円でもうまい理由
3/3■コンビニへの対抗手段は「店格」だ
――その後も「ブルーボトルコーヒー」が話題となる一方で、「コメダ珈琲店」に代表される「昭和型のフルサービス喫茶店」人気が現在に続いています。昭和型は、今後も続きますか?
続くでしょうね。広い空間でゆっくりしたい人は多いですし、レストランに比べれば単価の安いカフェは、年金生活者でも利用しやすい。特に、団塊の世代は昭和型の店舗にはノスタルジーを感じます。「星乃珈琲店」「ミヤマ珈琲」「高倉町珈琲」「むさしの森珈琲」など同業態も増えました。100円のコンビニコーヒーが進化し、イートイン店も増えた現在、カフェの主力商品であるコーヒーにどうこだわるか、各社各店の腕の見せどころになるでしょう。
――最後に、個人経営のカフェが、大手チェーンやコンビニに勝つための手法を教えて下さい。
私は「店格」という言葉で説明しています。人気のカフェは、飲食の味や店内の雰囲気だけではなく、店主の教養やインテリジェンス、スタッフの人間的魅力といった部分を含めた「アメニティ」(心地よさ)が持ち味です。次から次に多くのお客さんに応対するコンビニや、大手カフェチェーンでは、なかなか店格は醸成できません。人気店は、おいしいコーヒーや飲食への探求心もあり、最新情報を勉強して日々実践しています。どんな商売でも同じですが、進化を止めないことでしょう。
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狹間寛(はざま・ひろし)コーヒージャーナリスト。珈琲見聞録代表。珈琲店経営情報誌『珈琲と文化』編集担当。日本コーヒー文化学会常任理事。
1954年浜田市生まれ。1977年に株式会社帝国飲食料新聞社入社。1901(明治34)年創刊の食品・酒類業界専門紙でコーヒー担当記者として歩み、編集部長を歴任後、2015年に独立。現在は、カフェ情報や関連イベントの企画取材、編集業務を中心に活動する。
高井尚之(たかい・なおゆき)
経済ジャーナリスト・経営コンサルタント
1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。
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(経済ジャーナリスト/経営コンサルタント 高井 尚之 写真=時事通信フォト)
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