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民主党政権の誕生は悪夢だったと語った安倍首相のピント外れ

 ロシアとの北方領土の失敗を野党に批判されて、素直に「批判を甘受する」と答えた安倍首相を私はほめ殺した。いつもならむきになって反論するのに、謙虚になったと。批判を受け入れ、野党の言う事を聞くようになったら安倍政権は手ごわくなると。

 しかし、三つ子の魂百まで続くとはよく言ったものだ。安倍首相は何も変わっていなかった。ロシアとの交渉は、どうにもならないほど失敗だったから、批判を甘受したまでの話だったのだ。

 きのう10日に開かれた自民党党大会における安倍首相の演説は、元の通り、強がりの連発だった。しかも、言っている事が国民の気持ちに反する事ばかりであるところまで元のままだ。もはや安倍首相では無理だと皆が思っている北方領土問題や拉致問題の解決を、自分しか出来ない、自分の手で解決して見せる、と繰り返した。

 公明党が絶対に認めないと言っているのに、自民党の中ですら反対意見があるのに、そして何よりもいつまでたっても案分そのものが決まらないのに、自衛隊明記の9条改憲を、必ずやると言っている。

 極めつけはこの発言だ。12年前の参院選で負け、悪魔のような民主党政権が誕生した、今度こそ負けるわけにはいかない、こう吼えた。これほど国民の意識からかい離した発言はない。

 国民の多くは、12年前に安倍政権が破れ民主党政権が誕生したこに歓喜し、期待した。その民主党政権がわずか3年で自滅し、よりによって安倍政権がゾンビのように復活した事が国民にとっての悪夢だったのだ。

 ここまで国民の意識からずれている安倍政権が選挙に勝てるはずがないだろう。こんな安倍政権を倒せないようでは、野党はもっと国民の意識からずれているということだ。野党共闘が勝てばもちろん安倍政権は終わる。そして安倍政権が勝てば今度こそ野党は終わる。

 まさしく戦後70年余り続いたこの国の政治を一変させる事になる一大選挙になると言う事である(了)

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