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「票ハラスメント」を防止するには

ここのところ、各地から政党等を問わず女性政治活動者が訪ねてくることが続く。

電話やメールではなかなかな話せない、女性政治家に対する組織や後援者からの「ハラスメント」についての相談である。

選挙が近づいて来て「一票でも多く」という候補予定者たちの心理をついて、例えば大した用事がなくとも、日に何度もメール等を送って来たり、返事を強要するというのもある。

時間を拘束されたり、上から目線の指導等「マンスプレイニング」の見本のような事例も多々見受けられる。

英国の元政治家で作家のジェフリー・アーチャーの小説に、アメリカ初の女性大統領になるまでを描く「ロスノフスキ家の娘 上・下」(新潮文庫)というものがあるが、主人公フロレンティナもさまざまな「票ハラスメント」を受ける。セクハラ、パワハラ、党内での嫌がらせ・・・。そんな中、戸別訪問(欧米では認められている)で熱心な支持者と話し込む場面がある。

満足するフォロレンティナはたしなめられる。

「あれは共和党支持者だ。民主党支持者はここにいる時間が有れば、他を回れというはず」

(今、手元に上巻だけしかなく、正確な記述を引用できないがそんな内容だったと思う)

まさに膝を打った。

私も後援者とのコミュニケーションをとることは大事だと思うが、「往信不要」のメッセージにどれだけ助けられたか。

「返事はいらない。その時間あったら一枚でも多くビラ配って!私もポスター貼ってくるから」

そんなことを思い出しながら、相談を受ける。

どの候補予定者も、皆、あちこちからの「ご指導」を受けて、すでにノイローゼになりそうな状況。

誰かがブロックしないと、延々に侵食されて行く。

男性の候補予定者にはそこまでしないのに、なぜ女性候補者に?この記事にあるように、今まで男性の職場に女性が参入してくることに対して、潜在的な抵抗があるのだろうか。

上記の「ロスノフスキ家の娘」の中に、私の好きな台詞がある。

「驚いたな、ジェシー。きみは男を十人束にしたぐらいの勇気がある」

「いいえ、女一人分よ」

女性には男性ほどの勇気がないという男性側の思い込みに対して、鮮やかに切り返したひと言。

しかし、一方で男性が10人束になったぐらいの勇気がなければ、男性のフィールド(このシーンは銀行の場面)に参入できないという現実を示していると思う。

それだけの勇気をふるい、立ち上がった女性候補予定者たちにまとわりつく「票ハラスメント」からしっかり守らなければ、選挙戦に行き着く前に彼女たちは疲弊してしまう。

候補予定者たちにとって最も悲しいことの一つは組織の無理解、無関心である。

当然、組織にとって後援者は大事なので、そこで起こっていることがある程度わかっても、「我慢しろ」となる。「まず、勝ってから言え」と、真剣に取り合ってさえももらえない。

組織を越えて「票ハラスメント」に対する対策ができたらな。

この行為は「票ハラスメント」と支援者とも共有できる実例集等が必要な気がする。

実はこうしたこともDVや虐待が放置される現状につながっていると思う。

だから、考えましょう、みんなで。

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