- 2019年02月10日 10:30
マナーよりも命が大切
1/2皆さんは「マナー」を守っているだろうか?
ここ数年、ネットで「マナー」というと、こじつけとしか思えない珍奇なマナーの存在が話題になることが多い。少し前には「徳利は注ぎ口から注がず、丸い部分から注ぐのがマナー」などという、さも徳利の注ぎ口の存在が罠かなにかであるかのような主張がされ、みんな困惑していた。
そして今回もそんな「マナー案件」である。
Twitterで、ファミリーレストランで食事の後に薬を飲もうとしたら、子連れの客に「人前で薬を飲むのはマナー違反だ」などと騒がれ、辟易したという話があり、それを「FNN PRIME」がマナーコンサルタントに聞いて記事にしたのだが、その記事がちょっとアレな部分があるとして、話題となった。
記事が主張するに「人前で薬を飲むことはマナー違反ではないが、薬を飲む側が配慮をしなければならない」というおかしな結論になっている。(*1)
正直、この記事を読んで、僕は「不快感」しか感じなかった。
同席の人に「ちょっと失礼します」と言うだけならまだしも、知らない他人にまで「ちょっと失礼します」と言って薬を飲むのはおかしいだろう。新幹線のシートを倒すんじゃないんだから。
この記事でもっとも問題なのは「テーブルの下で錠剤を開封して、パッと口に入れて、水を飲めばよいかと思います」という考え方である。
もしこれがマルチビタミンの錠剤1つか2つ程度なら、それでも別にいいだろう。
しかし、医者にかかって貰ってくるような薬はそういうわけにはいかない。薬は体に影響を与えることから、用法用量をしっかりと確認して飲むべきものである。
それでも1錠程度ならパッと飲んでも問題ないが、様々な症状があるために、何種類もの薬を処方されている場合もある。
薬を飲むときは、ちゃんと薬に過不足がないか数え、しっかりと自分が何の薬を何錠飲もうとしているのか確認をして飲まなければならない。しっかり確認をせずに飲んで「あれ?あの薬を飲んだっけ?これは飲んだ気がする、これは飲んでいないかな?」となってしまえば、過剰に薬を飲んでしまったり、逆に飲み忘れたりで、体に悪い影響が出かねない。