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「批判も甘受し交渉を進める」と言い出した安倍首相は強い

 北方領土問題についてはもはや書くことはなくなったと思っていたが、安倍首相がそうはさせてくれなかった。

 その時の安倍首相の答弁を見たわけではないが、今朝の新聞が教えてくれた。

 きのう2月8日の衆院予算委員会で立憲民主党の逢坂議員が「北方4島の返還を求める姿勢が後退したのか」という質問に対し、次のように答えたというのだ。

 「批判を甘受しても交渉を続ける努力を重ねたい」と。

 これには驚いた。

 いつもの安倍首相なら、交渉中だから答えられない、と突っぱねたに違いない。

 さすがの安倍首相もロシア側の想像以上の反撃にあって、うまくいかなかった事を認めざるを得なかったということだ。

 そして、それでも、あきらめずに交渉を続けて行きたいと言ったのだ。

 これが開き直りの強弁なのか、素直な心情の吐露であるかは、その時のやり取りを見なければ判断しかねるが、私は素直な心情の吐露ではないかと思う。

 つまり失敗を認め、それでも2島返還に向けてどう仕切りなおししていくか、いまさら嘘をついて強弁しても始まらないから、自分としても分からない、だから皆で知恵を貸してくれと、素直になるしかない、と。

 もちろん安倍首相がここまで素直になっているかは疑わしい。

 しかし、少なくとも、批判を甘受するところまで、心境の変化があらわれたのだ。

 そうなれば安倍首相は強い。

 このまま安倍首相が素直、謙虚になれば、たちどころに攻守ところを変える。

 野党共闘の弱みは数々あるが、その最大の弱みは安倍外交に代る野党外交がない事だ。

 この北方領土問題にしても、対米外交にしても、そして何よりも対中国、朝鮮半島外交にしても、私は野党共闘の外交を知らない。

 私が安倍首相なら、いつか必ずこう切り返すだろう。

 それでは皆さんは北方領土問題をどう解決すればいいと考えているのか。

 そして、それを皆さんはどうやって解決していけると考えているのか、と。

 野党共闘は安倍外交に対峙する外交を掲げて国会で論戦しなくてはダメだ。

 北方領土問題もそうだが、対米、対アジア外交もそうだ。

 対米従属外交から自主、自立して、中国、アジアとの平和・共生に進む。

 そのためには村山談話を国是とする。

 これくらいの外交を野党共闘は明確に打ち出すべきだ。

 それが出来ないようでは安倍首相は倒せない(了)

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