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キルギスタンで起きた「反中デモ」 - 澁谷 司

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 ところで、キルギスタンの人々は、習近平政権による「借金漬け外交」の結果、自国領土が中国に奪われるのではないかと戦々恐々としている。キルギスタン政府は、これはデマだとして“火消し”に追われる始末である。

 実際、北京はパキスタンやスリランカで「借金漬け外交」が奏功し、港湾の運営権を獲得している。中国共産党がキルギスタンの領土そのものを割譲する公算は小さいが、“租借”する可能性は決して低くない。

 かつて、日清戦争後の1898年、英国が香港の新界を「99年租借」した。今度は中国がキルギスタンで実行するかもしれない。当時、西洋列強に行われた事を今度は自らが他国に行う。これこそ「歴史の皮肉」以外、何物でもない。

 目下、マレーシアをはじめ、中国の「一帯一路」構想が次々と挫折している。習近平政権が、不景気にも拘らず、“採算度外視”の政治的海外投資を行っているからだろう。巨額の財政赤字(最低でもGDPの300%以上)で首が回らず、もはや習政権は崩壊の危機に瀕していると言っても過言ではない。

澁谷 司(しぶや つかさ)
1953年、東京生れ。東京外国語大学中国語学科卒。同大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学等で非常勤講師を歴任。2004~05年、台湾の明道管理学院(現、明道大学)で教鞭をとる。2011~2014年、拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。現在、同大学海外事情研究所教授。 専門は、現代中国政治、中台関係論、東アジア国際関係論。主な著書に『戦略を持たない日本』『中国高官が祖国を捨てる日』『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる!「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)等多数。

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