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AI活用、導入を進めるLINE。世界に誇れるチャットサービスへ



スマホの普及とほぼ同時に登場し、今では日本のスマホユーザーにとって無くてはならないものとなった無料コミュニケーションアプリ「LINE」

チャット機能通話機能に加えて、LINEはここ数年でAIの開発・導入にも力を入れ始めています。そこで、今回はLINEが現在行っているAIへの取り組みについてまとめてみました。

AIアシスタント「LINE Clova」

LINE Clovaとは

LINEと韓国No.1のポータルサイト「NAVER」が共同開発するAIアシスタント「Clova」を掲載したスマートスピーカー。機械学習アルゴリズム自然言語処理技術を用いてユーザーの話す内容を分析し、適切なレスポンスを返します。また、LINEアプリと連携すれば、スマートフォンを利用せず、音声のみでLINEを送信したり、通話することも可能です。

LINE Clovaで何ができる?
  • ミュージック、ラジオの再生
  • 童話朗読
  • LINEでメッセージ送信
  • LINEで通話
  • ニュース、カレンダーに記載した予定、占い、天気などを教えてくれる
  • 翻訳機能
  • アラーム設定
  • 接続した家電の操作

Clova掲載デバイス「Clova Wave」と「Clova Friends」

LINEは Clovaを搭載するハードウェアも開発し、販売しています。初期に発売した「Clova WAVE」に加え、手のひらサイズまで小型化したかわいいキャラクターの形をした最新版「Clova Friends Mini」も発売中。これらのスマートスピーカーは、小型でありながらもバッテリーを搭載しており、外部電源に接続しない状態での利用も可能です。新しい生活ツールのひとつになる日も近いかもしれません。

新商品「LINE Desk」を発表

さらに、LINEは2018年6月28日にディスプレイ付きスマートスピーカー「Clova Desk」を発表し、2018年冬から2019年春の発売を目処に開発を進めているとか。音声認識に加え、画像認識顔認識機能も追加され、テレビ電話も可能になるそうです。また、音声操作より画面操作の方が早い作業に対応できるため、生活がさらに便利になるかもしれません。現時点(2019年2月6日)では価格や発売日は公開されていませんが楽しみですね。

AIを活用した多種多様なチャットボット

LINEは、AIを搭載したさまざまなチャットボットを研究・開発しています。LINE上でのユーザーの問い合わせや予約、チケット検索などに自動で対応するチャットボットや、AIを活用し、クライアント企業の業務効率化を支援する取り組みも行なっています。今回は、数あるLINEチャットボットの中から、便利な機能や面白い機能を持ったものを紹介していきます。

「LINE@スクールプレミア」



スクールプレミアは、LINE上で高校生に入試情報やオープンキャンパスの日程を提供したり、高校生からの資料請求や問い合わせに対応可能なチャットボット。定型的な質問であれば自動で対応できるため、高校生のストレス軽減や、学校の事務職員の負担を減らすことに繋がります。

Ledge.aiでは、過去にスクールプレミアのチャットボット施策について取材を行いました。詳しい内容はこちら

「エアトリ 公式LINE」



エアトリ公式LINEはLINEで航空券の検索、予約や問い合わせ、情報提供などが可能なチャットボット。チャットボット導入以前は、莫大な数の問い合わせをコールセンターや本社で対応していましたが、中にはFAQに掲載されているような質問もあり、効率があまり良くなかったとか。そこにチャットボットを導入し、頻繁に聞かれるような問い合わせを自動で回答できるシステムを作ることで、作業効率を大幅に改善しました。

Ledge.aiは過去にサービス提供者であるエアラブルアジアに取材しています。詳しい内容はこちら

「ドミノ・ピザ 公式LINE」



ドミノ・ピザの公式アカウントを友達追加し、トーク画面で購入したいピザを選択、最後に自分の位置情報を入力するだけでピザを注文することができるチャットボット。さらに、決済にはLINE Payが利用可能なため、毎度現金を用意したり、クレジットカード情報を入力する必要はありません。

「ヤマト運輸」



ラインのトーク画面から、ヤマト運輸の荷物の配送状況の確認や、到着時の確認・変更、再配送依頼、運送料金の確認などが可能です。このチャットボットの登場により、消費者の負担だけでなく、日々大量の荷物の配送に追われている現場の社員にかかる負担を減らすことにも繋がっています。

「女子高生AI りんな」

女子高生AIりんなは、日本マイクロソフトが開発し、LINEの公式アカウントとして公開している対話型AIです。その受け答えはAIとは思えないほど高く、本物の女子高生と会話をしているのかと思うほどリアルです。また、犬の写真を送ると犬種を教えてくれたり、一緒にしりとりをしてくれるなど、さまざまな機能も持っています。

LINEのAI研究への取り組み

国立情報学研究所と進めるテクノロジーによる社会課題の解決

LINEは、2017年11月に国立情報学研究所との共同研究を開始すると発表しました。共同研究部門は、「Robust Intelligence」(ロバスト・インテリジェンス)と「Social Technology」(ソーシャル・テクノロジー)の2軸で、常に変化し続ける現代社会に対応できるほど強靭で、社会問題を解決できるような優れたテクノロジーの研究開発を行なっていくとか。

防災科学技術研究所と提携し共同研究開始

LINEは防災科学技術研究所と「インターネット・AI技術を活用した防災・減災に向けた連携協力に関する協定」を2018年9月に締結しました。この提携により、LINEは「国民生活に身近なインターネット・AIを積極的に活用する防災・減災の実現をめざして、共同研究等を推進することにより、防災・減災分野のイノベーション創出を行うとともに、災害対応能力の高い社会構築に貢献すること」を目的として、防災向けAIチャットボットの開発や、その他システムの研究開発にも着手するとか。

他にもさまざまな企業と提携し、AIの研究を推し進める



さらに、LINEはトヨタと提携し、LINE Clovaとトヨタのカーナビゲーションを連結する「Clova Auto」を開発し、2019年の夏からサービスを開始すると発表。今後発売されるトヨタの新型車に掲載される予定で、社内での音声操作によるLINEの送受信音声通話などが可能になるとか。また、ソニーシャープ東芝やパナソニックといった企業とも提携し、日常生活をサポートする新たなサービスの共同研究を行なっているとのこと。

普段何気なく使用しているLINEですが、実はさまざまな分野で人工知能を活用しようとしています。今回は、LINEが特に力を入れている、スマートスピーカー、チャットボット、他の研究機関との共同研究の3点についてまとめました。人工知能と聞くと、シリコンバレーの企業が有名ですが、LINEは間違いなくこれからの日本の人工知能開発を牽引する企業のひとつになると思います。LINEが開発する人工知能には要注目であり、これからもLINEの動向には目が離せません。


by 小出 拓也  

高校卒業後、ロンドン大学ロイヤルホロウェイ校に入学、サステナビリティを学ぶ。現地での起業経験を経て、レッジに参画。ライフワークとして分散型のソーシャルメディアプラットフォーム「ALIS」のアンバサダーを務め、ブロックチェーン技術の啓蒙活動にも尽力している。 https://www.linkedin.com/in/takuya-koide-24b3a8124/

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