栃木県医師会主催の働き方改革の勉強会に参加しました。
講師は岩手県立中央病院の名誉院長望月泉先生。「医師の働き方検討会議」のメンバーです。
まあポイントは医師が病院にいる時間と、労働時間の区別。つまり労働と研鑽を分けることで今の医師の働き方を概ね変えないで働き方改革ができないかと模索されています。2000時間も待機、研鑽をいれなければそこまで多くはないだろうと計算をやり直すとのことでした。
この先生はしっかり行動されている医師で、様々なタスクシフト、タスクシェア、医師のチーム制、医師の交代制などを頑張って取り入れて、この病院を黒字に導いたようですが、労働基準監督署に指導を受け7億円の残業代追加支払いが命ぜられ、払うことができず税金で補填されたようです。
この問題は実は今の働き方改革施策の実現に大きな疑問を呈します。働き方改革に必要な医師を増やすことが人件費の観点で今のままでは無理という可能性が高いということです。
それこそ若手がしんどい専門、地域に増えない可能性は以前の記事に書きましたが、雇えない、いや給料が払えないとなってはどうしようもありません。対病床あたりイギリスの17%にすぎない医師数を今の診療報酬では賄えないということに今の日本の医療の問題点があるのです。(2/6修正)
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- 2019年02月06日 08:39