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「シリアの友人」は「シリアの敵」となった。

画像を見るシリア問題を協議するトルコのイスタンブールで2012年4月1日に開かれた第2回「シリアの友人」会合では、シリア反体制派の「シリア国民評議会」がシリア国民の唯一の(合法的な)代表として承認され、アサド政権に対する制裁案を作成するための作業グループならびにシリア反政府勢力を支援する基金の設立が決定された。

アナン案も支持をされたとあるが、実際にはこれから「シリア制裁」が具体化していくわけで、制裁を良しとしないアナン提案は否定されたにも等しいだろう。シリア国民評議会が国際認定され、アラブ社会もこれを認めたことの意味は大きく、今後もアサド政権は中、露、イランから同情は得ても、具体的な支援を得るのは難しい。シリア政府、反政府双方が「先に相手が停戦しろ」と、不毛な言い合いをしているようでは、残された解決策は、シリアに対しては制裁と軍事制圧しか方法はないように見え、具体的にサウジアラビアは武器支給の拡大を表明している。

どの国も、シリアの国体崩壊は望まず、アサド政権の交代だけを求めている。メディアはシリア問題の前進と書くだろうが、結局、中露が国連で拒否権発動する前の状態に戻っただけで、最大の関心事は、また中露が国連で反対に回るのかどうかだ。「シリアの友人」が「シリアの敵」となった今、市民保護の名目でアラブ諸国は反政府側の軍事力強化とシリア軍制圧に注力するだろう。
2012年4月2日:サウジアラビアおよびペルシャ湾岸諸国は、「自由シリア軍」に対して資金援助を行うための基金を設立する。
この基金は「自由シリア軍」の戦闘員らへの給与の支払いに割り当てられる。米国クリントン国務長官はすでに追加人道支援1200万ドルや情報提供を約束している。「自由シリア軍」を率いているのは、シリア空軍の元大佐リヤド・アサドだが、彼らへの支援をしながらシリアへは対話を求めるという、矛盾した外交になりつつあり、アサド政権が態度を硬化させる可能性がある。過去ブログ:裏で進行する米、Natoの反政府支援 シリア
「シリアの友人」会議はまた、アナン氏に対し、シリアへの停戦案に対しての最終回答期限を設定するよう求めている。これはアナン提案のまずい部分で、「早期に」としかシリアへ伝えていない。難民キャンプとアナン提案については:トルコ領シリア人難民キャンプ

2012年4月3日
:アナン特使は4月2日、アサド大統領が以前の会談で、4月10日までに停戦を実行する事に同意したとアラブ連盟に報告したが、その後、そのような進展は確認出来ず、シリア側はその後沈黙しているとも伝えている。AP通信によれば、2日のシリア軍は戦車などで攻撃を続行し、ブルドーザーで家を破壊していると報告され、西側外交筋は、シリアの停戦に向けた具体性には一応に懐疑的だ。参照記事

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