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鹿児島県、記者会見からフリーランス排除を規約化か - 有村眞由美

 鹿児島県政記者クラブ・青潮会は、新たに「青潮会主催の記者会見に関する規約」(以下、規約。全文後掲)を作成し、3月30日、私に通知した。従前、青潮会非加盟の記者が記者会見に参加することは認められておらず、昨年11月以降、私は、伊藤祐一郎知事の記者会見に参加させるよう青潮会に申し入れていた。その回答が規約としてまとめられたといえる。

 規約は、「青潮会非加盟の記者であっても、次の1~8に該当し、青潮会幹事社を通して事前申請を行い、参加が認められた者は、オブザーバーとして参加できる」とする。しかし、これが厳密に運用された場合、鹿児島在住のフリーランスは1人も記者会見に参加できないと思われる。

 なぜなら、上記「1~8」の参加基準によると、「社団法人日本新聞協会会員社」「社団法人日本民間放送連盟会員社」「社団法人日本雑誌協会会員社」などの大手メディア、中央メディアの社員か、そこで定期的に仕事をしている者でなければ、排除されるからだ。

 どうして、このような基準が定められたのかは容易に想像がつく。というのも、「1~6」は、伊藤知事の出身官庁、総務省の記者クラブが定めた基準とまったく同じだからだ。「7」も、その基準に「記者としての実績を有する者」というひとことをつけ加えたにすぎない。「8」は、「鹿児島県内の記者クラブ加盟社に所属する記者」だから、フリーランスはらちがいだ。

 しかも、これだけハードルが高い基準をクリアし、記者会見に参加しても、質問不可の「オブザーバー」扱い。ちなみに、総務省の記者会見では、参加が認められたフリーランスは質問も可能だ。

 次回の伊藤知事の記者会見は4月6日が予定されているという。私は、その記者会見に参加を申し込み、どのように扱われるのかを試してみようと思う。続報をお待ちいただきたい。

青潮会主催の記者会見に関する規約

 青潮会が主催する記者会見について、青潮会非加盟の記者であっても、次の1~8に該当し、青潮会幹事社を通して事前申請を行い、参加が認められた者は、オブザーバーとして参加できる。ただしこの取り扱いは、2012年3月から1年間、トライアル(試用期間)で実施し、期間中および期間終了後に見直しを行う。本施行および内容については、トライアル終了後にクラブ総会を開き、決定する。質問権を持った会見参加については、県と協議を続け、合意が得られた段階で見直す。

1、 社団法人日本新聞協会会員社に所属する記者
2、 社団法人日本民間放送連盟会員社に所属する記者
3、 社団法人日本雑誌協会会員社に所属する記者
4、 社団法人日本専門新聞協会会員社に所属する記者
5、 日本インターネット報道協会法人会員社に所属する記者
6、 社団法人日本外国特派員協会会員社に所属する記者および外国記者登録証を保持する者
7、 上記に該当しない記者で、上記の中に掲げる企業・団体が発行する媒体に記事等を定期的に提供し、記者としての実績を有する者
8、 鹿児島県内の記者クラブ加盟社に所属する記者

(留意事項)
・事前申請は、会見ごとに行う必要がある。
・事前申請は、会見日の1週間前までに青潮会幹事社あてに行う。
・申請があった場合、基準に該当するかどうか、青潮会が判断する。
・会見の進行については幹事社に一任し、秩序を乱す行為や進行を妨げる行為により退席などを求められた者は、指示に従わなければならない。
・緊急を含め、記者会見の日程について青潮会として連絡する義務を負わない。
・スペースや時間の関係で参加の希望に沿えない場合もありえる。
・7の「定期的」は、申請時から過去半年以内に2回程度の署名記事を目安とする。

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