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森保ジャパン、アジア杯準Vの裏を読む サッカー・VAR制度にはらむ『最新技術と人の判断のバランス - 新田日明 (スポーツライター)

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『ハンド』の判断基準を明確にしておくべきではないか

日本サッカー協会の関係者も次のように〝警鐘〟を鳴らす。

「やはり主審がVARに頼り過ぎるのは、決して良いことではない。アジア杯決勝の吉田のプレーに関しても、あれが『ハンド』とされるならば、ヘディングシュートを狙ったハサンと競り合う際には極端な話、飛び上がりながら両腕を後ろに回すなど自分の体から極力離れないようにしなければならないということになるはずだ。

ちなみに吉田はこの大会では準々決勝のベトナム戦でゴールネットを揺らしたはずの自身のヘディングシュートもVAR判定でハンドとみなされ、幻のゴールとなっている。VARがまだ本格導入されていないプレミアリーグでプレーしていたことも災いし、彼自身の対策が万全でなかったとの声もあるが、それは余りに乱暴な物言いであり詭弁だ。

せめてVARが主流になってきた昨今のサッカー界をいま一度、確かなレール上に乗せ直す意味でもFIFA(国際サッカー連盟)が音頭を取って是正する必要性があると思う。たとえばビデオ判定での『ハンド』の判断基準を明確にしておくべきではないか。それに伴う主審の判断力にも向上が求められる。VAR検証では手や腕に当たっていても、意図的じゃないのでファウルではないと自分の判断で言い切れるような〝確かな目〟を持つことも必要だ。

終わってから海外メディアを含めて『あのハンドはインテンショナルじゃない』などという声が方々から上がるようでは、せっかくVARを導入してもマイナスになる。そういう難題が解決されないままのVARでプレーがいちいち止まってしまうのもシラけてしまうだけだろう。スピーディーな展開がファンをひきつけるはずのサッカーにとって、これは決して看過できる問題ではない」

日本のJリーグも2019年の一部試合からVARの導入を決めている。ただ、最新技術に頼り過ぎることで起こり得る問題点があることは認識しておくべきだろう。サッカーを取材する側として今後はVAR制度の発展的なマイナーチェンジを臨みたい。

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