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新井浩文の強制性交逮捕は毎度毎度のセカンドレイプ - 石川優実

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BLOGOS編集部

俳優の新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)が強制性交の疑いで逮捕されました。昨年7月1日午前2時頃、自宅に呼んだ派遣型マッサージ店の30代女性に対し頭を押さえつけるなどの暴行を加え、乱暴をした疑いです。

色々といつも通り思うことがありますので、書きます。

まずはおなじみのセカンドレイプ。このようなことが起こると毎度のように、「ハニトラ」「はめられた」などの言葉がネット上に飛び交います。

一つお聞きしたい。世間の方がいう「ハニトラ」や「はめられた」というのは、一体どのような状況を指すのでしょうか? 私が思う、新井容疑者が「はめられた状況」というのは、例えば女性側が「私セックスがしたいんです」と言い、新井容疑者が応じた。そして後になって女性が「強姦にあった」というパターン。これくらいしかないのでは?と思います。

ネット上にあった様々な意見を紹介します。そして反論します。

「デリヘルだったら分かるけど普通のマッサージ店だったらダメだな」


デリヘルでもダメです。新井容疑者が挿入したのかどうかそこまでは定かではないですが、本番行為は禁止されていますし、サービスとして当初提示されていないことをしたらどんな相手でもアウトです。

それに対して、「デリヘルだと女の子側がお金を提示して本番行為に誘ってくる場合があるんですよ」という意見をいただきましたが、その場合は本番行為を禁止しているのに誘った、そしてそれに乗ったとして2人とも罰せられるでしょう。

もしそれなのに女性が「無理やり性交させられました」と言ってきたら、それは「はめられた」ということになるかと思います。 そんな時はそのことを正直に伝えれば良いんじゃないでしょうか。

「高級店」「派遣型」という時点で、風営法の関係で性的サービスはないと言っているだけで暗黙の了解だってありえる、という意見も見ました。それだって、やはり相手に性的サービスを本当にしているのか、あなたはそれをオッケーとするのか、確認をしなければいけないことです。その暗黙の了解が一体どこでの暗黙の了解なのか、確かじゃないからです。

もし「高級店で派遣型なんだからセックスできると思うに決まっているだろう!」と思った、あなた。

それって、「短いスカートを履いていたから」「家に着いてきたから」「2人でお酒を飲んだから」「セクシーな下着を着けていたから」、セックスしたいってことでしょ?セクハラに遭ってもいいってことでしょ?痴漢にあってもしょうがないでしょ?という勘違いあるあるととっても似ていると思いませんか?

それは本当に暗黙の了解なのか?


私が、今思い返せば「強制性交」だったな、と思うものに初めて遭ったのは、高校3年生の頃でした。

名古屋で、とあるマンションの一室でやっていたマッサージ屋さんのティッシュ配りのアルバイトをしていました。普通に売られている求人誌で見つけたアルバイトです。

しばらくして、私もマッサージの講習を受け、お客さんにマッサージを直接することになりました。そこで私は、客から強制的に挿入されました。

何が起こっているのか分かりませんでした、同じマンションのすぐ隣の空間に店長(男性)がいるのに、私は声を出して助けを求められませんでした。フリーズしていました。泣いてもやめてもらえませんでした。抵抗なんてできなかった。なんか全てがスローモーションのように過ぎて行きました。

一番ショックだったのは、終わった後に、店長がその男性に怒ってくれなかったこと。その客は三千円を置いて、店長と笑ってベランダでその話をして。

真面目に謝罪もされなかった。店長にも、「あの子はびっくりしちゃうから、って言っておいたから〜」と穏やかな顔で言われ。 その時から、私の中での男女のセックスというものの価値観はおかしなものになったと思います。

女性が嫌がっていても、そんなつもりがなくても、男性がしたいと思ったらそれが全てで、悪いことではないんだ、と。女性側の意思はないものと同じなんだ、と。

きっと、その客からしても店長からしても、暗黙の了解だったんだと思います。「女子高生がマンションの一室でマッサージしてくれる店は、違法な風俗だ」と。だけれど私はそんな説明を受けたことは1回ももちろんなかった。

だから私は暗黙の了解なんて、あってないようなもんだと思います。不確かなんだから、相手が本当にセックスしても良いと思っているかなんて分からないんだから、ちゃんと言葉で確認を取る責任が新井容疑者にはあったと思います。

色々書きましたが、新井容疑者はちゃんと性的サービスがないということへの了承の署名もしていたんですよね。それなのにハニトラとかはめられたとか、ありえません。そんなことを気軽に文字にしたり口にしたりして、どれだけ被害者の方が傷つくのか。

呟くなら、少し冷静になって考えてほしいです。自分が呟くその言葉は、今回ならば「はめられた」というならばそれはどういう状況なのか?それによってどう感じる人がいるのか?それによって何かよいことがあるのか?

私がセカンドレイプを強く非難する理由の一つに、被害者をさらに傷つけるというのもちろんありますが、「生産性がない」というものがあります。

意味があるように思えないんですよね、セカンドレイプって。「あなたにも責任が」とか、「そんなことをしていたから」とかって、その人を傷つけることはあっても良いことって一つもないと思うんです。そういうことによって事件が解決するわけでもなければ、被害者が救われるわけでもない。楽しくて幸せな意味のないことは大好きですが、その逆なんてマジでなんもいいことがない気がするんですけど。

あぁ、セカンドレイプしているその人のストレスが発散されるとか、そういうものでしょうか。そうならばそんなふうにしか発散されないストレスにもう少し向き合った方が良いかと思います。

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