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”AirDrop痴漢”、”インスタ・ストーカー”…スマホの機能やアプリを使った迷惑行為が次々登場



 若い女性を中心に人気の動画アプリ「TikTok」。露出の多い服を着て踊る動画などもアップされていることから、卑猥な言葉を投げかけたり、怪しい勧誘を行うコメントが投稿されたりするようになっているという。女性ユーザーたちからは、「最近のTikTokはやばい。エロゲー化してる」「めちゃめちゃタイトなスカートを履いていた時に、コメントで"パンツ見えたよ"って。結構キモい、きっしょ!」「夏だと水着載せる人が多くて、そこに"やりたい"とか"電話しませんか?""声聞きたい"とか」といった声が挙がる。



 運営会社では、こうした不適切な発言や動画を通報・削除できるようにするなど、安全性を高める対策も始まっているが、卑劣な行為は、スマホを使って新たなステージへ突入しているのだ。

■"AirDrop痴漢"、"インスタ・ストーカー"

 近くのiPhoneに簡単にデータを送ることができることから、友達同士で写真などを共有するのに便利な機能「AirDrop」。これを悪用して、卑猥な画像を送りつける、その名も"AirDrop痴漢"も後を絶たない。



 被害にあったA子さんは、仕事の帰りに乗った電車内でスマホを操作していた時、男性器と女性器の無修正画像が4回連続で送られてきたと話す。すぐに周りを見渡したというが「みんなうつむきながらスマホを見ているので、誰が送ったかは分からない状況だった。近くに犯人がいたことには違いないので、それが怖かった」。



 番組スタッフの女性も同様の被害に遭ったことがあるという。「学生の時、電車内で男性の下半身の写真が送られてきた。周りをきょろきょろしたら私だって犯人にバレるなと思って、反応しないで辞退ボタンを押した。本当に気持ち悪かった」と振り返った。



 テクノロジー犯罪にも詳しいITジャーナリストの三上洋氏は、「AirDrop痴漢」対策として「iPhoneを開き、『設定』→『一般』→『AirDrop』から設定を『受信しない』にすれば大丈夫。これがオンになっていると、名前も出る。Airdropを使う場合、できれば『設定』→『情報』『名前』から、本名とは関係のないハンドルネームにしていただくのがいい」と説明。さらに「『設定』→『プライバシー』→『位置情報サービス』と開き、一番下の『システムサービス』から『利用頻度の高い場所』に行くと、50日間に移動した場所の履歴も見られる。これも見られると怖い場合はオフにするとよい」と話した。



 駅のトイレの空き状況を教えてくれるアプリの便利機能も犯罪の温床になっているという。性犯罪に詳しい上谷さくら弁護士は「個室のどこに人が入っていて、どこが空いているかが分かるので、盗撮カメラを仕掛けたり、回収したりしやすい」と指摘。「トイレでの盗撮は、された側が気づいていないことが多い。トイレ全体で1人しかいない時には襲われてしまうケースも考えられると思う」と警鐘を鳴らした。



 "インスタ・ストーカー"なる問題も起きている。兵庫県で今年、「Instagram」を使って、26歳の女性に約380回のダイレクトメッセージを送った56歳の男性がストーカー規制法違反の疑いで逮捕された。男性はイベントで見かけた女性の名札を見てアカウントを検索。「付き合って」「デートして」など、女性が拒否の返事をしてもメッセージを送り続けたという。「もちろん公開されている情報だけを集めているので犯罪にはならないが、名前だけでなく、お店やイベント名、地名などからハッシュタグを探して、投稿している人を探してしまうこともできる」(三上氏)。



■宅配便の再配達、MicrosoftのOfficeにも危険が

 "再配達フィッシング"にも要注意だ。「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。配送物は下記よりご確認ください」といった文章の後に"sagawa"の文字が含まれたURLが添付されたメッセージが届いたら用心だ。



 「佐川急便を装った詐欺はショートメールでくるが、本来は佐川からショートメールが来ることはない。その時点で偽物だと思ってほしい。このURLを押すと、Androidの場合は佐川急便の本物と見た目がほぼ同じものが出る。そして荷物追跡アプリをダウンロードしてくださいと言われる。しかし言われた通りに入れたら万事休すだ。これは遠隔操作アプリで、スマホの情報を抜いたり、クレジットカードなどの情報を盗んだりして、お金を勝手に使おうとする。iPhoneの場合もApple IDとパスワードを入力させようとしてくる。佐川急便を装った詐欺は去年8月、12月と大流行したが、ヤマト運輸も日本郵政でも起きるので気をつけていただきたい」(三上氏)。



 昨年末にコンピューターセキュリティ会社のMcAfeeが発表した「2019年の脅威動向予測」は、音声認識機能を持つIoTデバイスへの攻撃の脅威を指摘している。三上氏は「Google HomeやAlexaといったAIスピーカーに問題があるわけではなく、デバイスを操作するスマホがやられてしまい、そこから乗っ取られるケースが想定される」とコメント。



 さらに三上氏は、今年気をつけなければいけないものとして「クラウド」を挙げ、「iCloudやDropboxだけでなく、最近ではWordなど、MicrosoftのOffice製品も月額制のOffice365を通してクラウドで使う仕組みになっている。しかし、このOffice365を狙う攻撃が出てきているので、企業の場合はWordの書類、Excelの会計のデータ、PowerPointの企画書を狙おうという犯罪も考えられる。対策は単純だがパスワード。IoTの時代もそう。パスワードは一つ一つ違うものにし、そして長くすることだ」と呼びかけた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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