- 2019年01月30日 11:58
なぜ日本の教育は「参加型」ではないのか?
1/2先日、ある本の一部をTwitterに投稿しました。
参加型の教育をしている国ランキング。37カ国中
— 両角達平/スウェーデン8a若者政策の研究者 (@tppay) 2019年1月25日
1位:スイス
2位:デンマーク
3位:スウェーデン
日本は35位。 pic.twitter.com/OIrLKLREv8
出典はこちらです Stefano Bartolini の 幸せのマニフェスト: 消費社会から関係の豊かな社会 https://amzn.to/2HHzlY6
この本で紹介していたこの表は、Gaël Brulé, Ruut Veenhoven のParticipatory Teaching and Happiness in Developed Nationsという論文に掲載されいているものです。
- 参加型教育とは?
- 世界各地の参加型教育の様子
- 参加型教育がいつも良いわけではない
- なぜ日本の教育は参加型ではないのか?
- なぜフランスの授業は非参加型?
- 参加型教育の良し悪し
参加型教育とは?
参加型教育とはグループワークなどの生徒同士の協働が多い教育です。参加型学習ともいわれ、学習している本人が学習の過程に、参加することを促す形態のことだといわれます。これを「水平型」ともいいます。
反対の「垂直型」の教育とは従来のように教師が講義をして、生徒に質問を求め生徒がノートをとったり、教科書を読んだりするタイプの教育です。トップダウン型ですね。
この水平型(参加型)と垂直型(トップダウン型)の教育を軸にして参加型教育指数(IPT)に落とし込み、先進国間でどのような偏りがあるかを調べ、その結果をランク付けしたのが先ほどの画像です。なお、参加型教育指数に使用したデータは、Civic Education Study (CES)とTIMSSの調査から抽出したものだということです。
その結果が、最初に紹介したこちらの表になります。

参加型教育ランキング
日本はとても低く、スウェーデンはとても高いことがわかります。
世界各地の参加型教育の様子
この結果に様々な声が寄せられました。
賛否両論で、実際に海外で体験した参加型教育を寄せてくれた人もいました。
同じ北欧でもフィンランドが意外と低いですね!
— pco@書きかけなんです…安上がり寄り道紀行 (@hurra_pco) 2019年1月25日
そしてフランスの順位の低いこと!!フランスの教育、かなり厳しいと聞いたことがあります。。
これも初めての授業でカルチャーショックだったわ。
— たつお (@Ryo_Tatsuo) 2019年1月25日
大して英語出来ないのに、グループワークして発表する授業が沢山有って笑
んー。参加型はそうだけど、頭の良さやそれを生かした社会の貢献度はどうなの?
— 桜木朝陽 (@MwI20kAaqmCrVhz) 2019年1月26日
スウェーデンで実際に働いている者としては、参加すりゃいいってものでもないと思う。会議でみんな好き勝手に発言できる自由は担保されているが、その分まとまりにくい欠点もある。特にバカがグイグイ発言してくる時は最悪。「お前は黙ってろ!」と言ってはいけない国。日本のやり方も悪くはない。 https://t.co/kz15koKoFg
— Tomoya Yoshizawa@エンジニア兼事業主のスウェーデンライフ (@livinnovation) 2019年1月26日
両角さんのこのツイート、めっちゃ話題になってますね!
— まえけん@ドイツ9a理系留学中 (@lithiumspace) 2019年1月27日
僕はデンマークに留学したときこの参加型の授業にめっちゃ期待して行ったんですが、実際には日本と何も変わらない講義形式でした笑
たぶん理系+大学院だったからですね。北欧の参加型教育というのは初等教育の話なのかも。 https://t.co/gScHD2wcCx
今でも忘れない。
— はらだりょうま (@ryotu1358) 2019年1月26日
デンマークのフォルケホイスコーレの授業で、こぞってノートと筆箱を持ってきた日本人生徒(僕含め)と手ぶらできたデンマーク人の学生 https://t.co/udfAitFnWF
1日に6時間も「一斉授業」受けているのは、あまりにもバランスが悪いかもしれません。 https://t.co/Eg9paAPtLR
— 山本真司@小学校教師 (@3aWBI1FYAqlRbkx) 2019年1月26日
デンマークのフォルケホイスコーレの存在を知って、「デンマーク行きたいなあー」と思っていた矢先、このツイート。
— のめ@趣味垢 (@n0mebdk) 2019年1月26日
デンマークと日本はワーキングホリデイ結んでるみたいだし、1年間くらいデンマーク移住するのもおもしろいかも! https://t.co/w7NhHrKp2V
教育であれだけ騒がれたフィンランドが19位なのが個人的に興味深い。参加型とそうでないのとバランスがとれてるって見ればいいのかな? あとフランスのスコアが0ってまじですか https://t.co/5jGTm1TpX1
— 揖斐@語学系雑記ブログ6ヶ月目 (@royarrotivy) 2019年1月26日
いま通ってるデンマークのフォルケホイスコーレはまさに参加型、対話型の教育がメイン90
— とがち@社会人の北欧留学 (@togachi_jp) 2019年1月25日
話す、共有する、アウトプットする。
デンマーク人は高校生から口頭で回答するタイプの試験があるそう。
そのためかデンマーク人は自分なりの論点で論理的に話すのが得意な人が多い。 https://t.co/URrNvPJw7C
日本で参加型教育があったとしても意見を言ったら教科書通りの正しい答えじゃなければ間違いだと教えられるので意見を進んで出しづらい環境だと思う。カナダだと「そういう考え方もあるよね」ってなるから生徒は次から次へと意見を言うし質問もして授業が活性化されてる。 https://t.co/Unp31xMH6U
— Eriku Kobayashi86 (@erikukire) 2019年1月25日
スイスは教室に入る生徒が
— Etti@留学7年目【熱帯】読書中☕️ (@Etti_UKnote07) 2019年1月25日
先生とドア付近で握手会してから
入りますからね。
授業の最初に先生が生徒全員と接点を
つくってます(物理)。
こういう心理的な授業デザインも注目ポイント#スイス #教育 #握手 https://t.co/ukWWvRkNjG
もちろんここには、ある程度のバイアスもあるでしょうし、一般化はできませんがそれでも、ここまで多く声が上がってくることは興味深いことです。スイスでは、握手するんですね。
これを踏まえて、僕自身も思ったことがあったのでまとめてみます。
参加型教育がいつも良いわけではない
まず参加型の教育(水平型)の方が、反対のトップダウン型の垂直型の教育よりも絶対に良いというわけではないということはあげておきます。スポーツとか訓練やビジネスシーンにおいては、トップダウン型がうまく機能する場面はまだまだ多いことは想像に難くないはずです。
「参加」にかんする文献を紐解くと、参加にも積極的な参加と受動的な参加(会員になっているだけ)とか、有償か無償かとか、制度化されているかとか、色々な形態があることがわかります。そもそもコミュニケーションが、水平型と垂直型に明確に別れることがずっと続くことってってほぼないですよね。偏りはあるでしょうが、常に流動的なものです。



