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ロシアとの領土交渉が行き詰まった 成果にはやる安倍氏にはやっぱり無理だった 日本の主張に説得力がないからね

 北方領土の返還を求めるにあたって、二島先行論がありました。歯舞、色丹を先に返してもらい、その余の国後、択捉は後からというものですが、このような二島先行論は失敗するとは思っていました。

北方領土返還問題 米国に確約など存在しないし、二島先行論は非現実的な選択肢

 結局、ロシア国内での領土返還についてはロシア国民の理解が全く得られない状況となり、はっきりと行き詰まりました。

「交渉いったん打ち切るべきだ」強硬論も…自民部会で領土交渉への懸念相次ぐ」(毎日新聞2019年1月29日)

 国内世論が厳しくなったロシアでは、日本側にまず第二次世界大戦の結果、ロシアに帰属したことを認めよと言う主張を持ち出し、日本側の「ロシアによる不当占拠」という見解で歩み寄ることができず、今回の交渉では敗戦色が濃厚となりました。

 もともと千島はサンフランシスコ平和条約により日本が放棄したものであり、ロシア(当時、ソ連)が適法に領有したのは疑いのないところです。

 日本政府は、なぜか、南千島は千島にあらずという屁理屈でもってロシアの不法占拠を根拠づけようとしていますが、全く説得力はありません。これがそもそもの出発点における誤りです。

 千島にあらずと言えるのは、二島(歯舞、色丹)だけです。地理的にも北海道の一部です。だからロシアが不当占拠しているのは歯舞、色丹のみです。

 択捉、国後は日本政府が放棄したんだから、これを固有の領土というのは誤り。

 そもそもロシアの不当占拠だなんて、サンフランシスコ体制に異を唱えるんですか。唱えてもいいですが、それなら日米安全保障条約にも異を唱えてくださいね。

 それはともかく、中途半端な二島先行論が説得力を持つはずもなく、二島の返還、それ以上の返還要求は行わないという二島限定論でなければ返還に向けての現実味はありません。
 確かに二島返還だけなら現実味はあったとは思うんですけれど。

2018年8月5日撮影 遠い遠い島になった…

 とにかく安倍氏は、目に見える形での「成果」にこだわっています。
 憲法9条改憲が一番のこだわりですが、この北方領土問題も然り。
 憲法9条改憲も自分がやったという成果だけを作りたいというのが見え見えで、とにかく安倍氏は、幼稚じみているのが特徴です。
 どこの世界にもいますよね。とにかく自分ばかりが目立ちたいという行動する人のことです。それが露骨に政治の中に持ち込まれるから困るのです。こういったレベルの発想の人がこの国の総理なのですから、あまりに不幸です。

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