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日曜日に考える:資格や検定は本当に必要?

私が就職活動していた頃に話題になっていたのは、ユーキャンのCM。就職活動で周りが様々な資格や経験(留学やら資格やら)をアピールしている中、「私にはなにもないなあ・・」と落ち込み、ユーキャンのカタログを手に取る姿。

・・・と、こんなの見たら、とにかく危険物取扱者の資格でも取っとかなきゃ・・みたいな気分にでもなってしまいそうです。(笑)

もともと”生涯学習”がテーマだったユーキャンも、最近ではすっかり若い層にシフトチェンジして、「手に職をつける」といったことをアピールしていますよね。

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一生懸命頑張る前向きなCMに元気をもらってきた人も多いかと思いますが、本当に「資格」というものが自分の強みとして生かせる時代なのか?「資格」さえ取れば今の環境から脱却できると誇張していないか?と 非難の声が上がっているのも事実なようです。


というわけで、本日のテーマは「女子起業家のひとりごと」。資格や検定が本当に必要なのか?私なりの視点をまとめてみたいと思います。

ただのテクニックのままじゃ意味が無い

これは当たり前のことですが、資格として用意されているもののほとんどは、一つのテクニックを”これ出来るのホントだよ”と証明するためのもの。そう考えると、では”なんのためにそれを証明する必要があるのか?”という目的をはっきりさせる必要がありますよね。

「資格として持っておいたほうが・・」「とりあえずスキルとして使えるようにしておかなくちゃ・・」と、そんな風に考えられるのは時間もお金も余裕のある人だけ。

たまに資格マニアみたいな人に出会うこともありますが、ただ”資格をとる”ということに達成感を抱いているようであればそこから勝手に道が開くなんてことはないし、ゴールも見えないですよね。

私が中国語検定に落ちたときの話

・・・とは言いながら、私も大学時代は資格に固執しまくっていました。

何が目的なのかは分からないけど、自分が持っている能力を数値化することに必死だったんですね。

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そして中国語検定1級に落ちてヘコんで、執着して執着して勉強しまくっていた時期がありました。 ちょうどそれは、今の経営学やビジネスの勉強を始める前。

するともともと大好きな中国語だったのに、もう単語を見るのも、リスニング対策のCDを聴くのも嫌になってしまっている自分に気が付きました。”好きこそものの上手なれ”は本当で、楽しくないと思った瞬間、急に勉強が結果に結びつかなくなってしまったんです。

そして師匠に、「中国語を使って、世の中にどんな価値を残したいの?」「君がそれを勉強することで、誰が幸せになるのか、ちゃんとイメージできてる?」と聞かれて、その答えのヒントすら頭に思い浮かばなかった私は、中国語の勉強をやめました。

”そういえば私、それも出来るんですよ” がいい

目的無く勉強しているときって、「これ本当に役に立つのかな?」とか「これだけ頑張ったのに、全く役に立たなかったらどうしよう」なんて考えてしまいませんか?

少なくとも私が検定試験に躍起になっていた頃は、そうでした。なんせ受験料も馬鹿にならない。とりあえず受けてみて、落ちたらそのとき考えたらいっか!なんて言えるぐらいお金に余裕があるわけでもなし。

そして中国語の勉強をやめて、経営学を勉強し、自分なりに初めて「キャリアデザイン」について考えたとき、ひとつの大切なことに気が付きました。

それは、「そういえばそれできます」がいい!ということ。

中国語が話せるからどうのこうの・・というのではなくて、まずは「できること」を全て取っ払った時に、そこにある「やりたいこと」は何なのか?ということ。

出来ることベースではなくて、まずは自分が何をしたいのか?ということを考える。そのときに、自分が持っているツールは?と考えると、「たまたま」中国語がある。

「たまたま」でいいんです。

当時の私の夢は「中国語を極める」ことだったけれど、それは夢でも何でもない、ただの手段。

そして当時、「自分の本当にやりたいこと」を考えたとき、自分の能力であった「中国語」は、全く関係ないことに気付いてしまいました。「あ、今じゃないんだな」と思ったからです。

一年後、久しぶりにノートを開いてみた

先ほどの私の話に戻りますが、中国語の試験勉強をやめて、経営学の勉強や、自分のビジネスにシフトチェンジして一年が過ぎたとき、街で久しぶりに中国人に道を聞かれました。

なんだか久々に喋る中国語にテンションが上がって、意気投合して、「あ、やっぱり中国語好きだなあ」と実感。

家に帰って一年ぶりぐらいに資格を勉強していた頃のノートを開くと、そこに並んでいるのは懐かしい単語や熟語たち! 自分が散々苦戦していた成語(四字熟語のようなことわざ)さえも愛おしく感じてしまいました。(笑)

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久しぶりにリスニングのCDを聴いて勉強を始めると、楽しくて楽しくて、あっという間に一日が経っていました。

一年前、資格のために勉強していた頃とは比べ物にならないほど楽しめたし、なにより仕事や経営学の勉強で培った集中力が、最大限に力を発揮していることに気が付きました。

ビジネスをしている間に、これまで持っていたスキルがすっかり退歩してしまった・・というのではなくて、ビジネスをしていたおかげで、これまで持っていたスキルをもっと伸ばすことになったんです!

これは自分の中での新発見。ふたつの間にシナジーが起こっていたなんて、自分でも想定していなかったからです。

その後は結局、検定を取りに行ったか?

・・・行ってません。なぜなら、今の自分にとってその必要性が無いと判断したからです。

まだまだ今のビジネスを中国語を使って展開するレベルではないし、翻訳のお仕事もしていますが、それは資格を持っていることをアピールしなくても出来る仕事。

でももし、自分がどうしてもつかみたい夢や仕事があって、そこに「●●検定1級以上」なんて合格ラインがあれば取りに行くのだと思います。

そしてその時はじめて、「中国語が出来たから、これができたんだ!」ではなく、「中国語も出来たから、この道が開いたんだ!」と思えるのだと思います。

実は以前、「MBAを取りに行こうと思わなかったんですか?」と聞かれたことがあって、あ!そんな選択肢もあったんだ!とこちらが驚いたことがあります。(笑)

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多分この選択肢が自分の中で全くなかったのも、恐らく 「その資格をとったからこうなる」というイメージが出来ていなかったし、何の問題意識もなく勉強するなんてもったいなかったし、その称号を振りかざすのは、本当にそれが必要になったときでいい!・・・と割り切っていたからなのかも知れません。

そして今勉強しています。心理学を。

自分はこれがやりたい!という強い想いのもと仕事をしている中で、最近、想いもよらぬ勉強が必要になりました。心理学です。

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これまで自分が好きだったり、興味があったりしたわけではないのですが、学生の皆さんのキャリアカウンセリングなどをするうちに、人の話を聞いたり、過去の経験から今の価値観を導き出したりする上で、どうしても経験だけでは埋められないことを見つけたからです。

私にとって「それが必要なとき」が来た、という感じ。

勉強しているのは入口の入口ですが、それでOKです。私はプロのカウンセラーを目指しているわけではないし、さあこの資格で人生を変えるぞ!と意気込んでいるわけでもないから。

自分のことを資格で説明するのではなく、自分の説得力を資格で補う。

そんな関係が、築ければいいですよね。

まとめ:”必要最低限”を設定してあげる

そして、もうひとつ大事なポイントは、 ”自分がそれによってやりたいこと”がはっきりしていると、 【必要最低限でいい】と割り切れるんですよね。

ここまで出来るようになればいい、とかここまで分かるような知識で十分、とか。

そうなると、のめり込んで資格マスターのようになることもないし、2級に受かれば、次は1級!と上をどんどん目指していくこともない。

大切なのは「自分のやりたいことのための手段」として、そのことに向き合ったり、取り組んだりすること。

そのために一番有効なのは、「必要最低限のライン」を設定してあげることなのかも知れません。

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・・・というわけで、本日より4月。

新しいことを始めよう!と意気込んでいる方も、明日からのお仕事に向けて気合を入れている方も、自分にとってのゴールが何なのか?を明確にした第一歩を踏み出しましょうね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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