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「少し休む」ことは「惰性で続ける」よりずっと勇気がある

※イメージ画像

 寝室に彼ら5人のポスターを貼り、毎晩5人に見守られながら眠る実家の母の容態が心配だが、まあそういうことで、大してファンでもないぼくもびっくりした。

 ただ、蓋を開けてみたら、これほどまでに共感を覚える「説明」の類はひさびさに出くわした。

 特にグッと来たのは以下の部分。

正直この仕事をしていると、先のことが決まってたりという中でお休みする。例えば釣りしてても、明日は仕事だとか、いろんなものが入ってきてしまう自分がいて。それを1回自由になるためには、なくすじゃないですけど、それこそお休みをするっていうことなのかな、という思いもあり、そういう自分にも1回なってみたいなという思いもあります。

「家族や友達以上の存在」嵐・記者会見詳報 : まとめ読み「NEWS通」 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 これだよ大野くん…。なんだろう、この言葉を読んだときに覚えた、圧倒的な親近感。日本のスーパーアイドルの口から、まるで昨日の自分が愚痴っていたようなことが飛び出したことに感動を覚えた。会見の最後の方で、少し打ち解けたムードもあって、大野くんも晴れやかに語っていた箇所だから、余計そう思うのだろうか。

 心身の不調でも、メンバーとの不和でもない。仕事が嫌いなわけでもない。ただ、何よりにもまして彼は一度自由になりたかったのだ。

 以前「辞めることは続けることより難しい」という話を書いた。

 怒られるんじゃないかという恐怖、辞めたあとにどうするんだという不安、罪悪感、環境を変えることそのものへのストレス、それらいろいろなことが、人に「辞めたい」と言うことを阻む。だから「休みたい気持ちを押し殺して続ける」ことは、実は「辞めたい」と意思を伝えることよりもずっと簡単だ。

  事務所を辞める覚悟で彼がそれを口にし、その覚悟を受け取った4人が、関係各所、ファン、そして大野くん本人の納得できる最適解が、2020年末の活動休止だったのだろう。お見事というほかない。

 そんな彼らに「無責任」という言葉は、たぶん当たらない。

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