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平成から新元号へ

 今年は平成最後の年で、あと100日を切ったということも話題となる。そうなると不思議なもので、平成に対する郷愁も覚えるようになった。思えば31年前は昭和天皇の「ご不例」が連日テレビで詳しく報道され、秋のお祭りや歌舞音曲も自粛となり、年が明けてからは国民一斉に喪に服すという慌ただしさで、昭和の郷愁に浸る余裕はなかった。

 今回の御代替わりは譲位なので、全てがお祝いということで、前向きに新時代を迎えることができる。譲位については賛否両論あったが、これも一つの選択肢として歓迎すべきではないか。ただ法的には皇室典範の特例法により実現しているので、典範本則においてきちんと位置付けることが宿題として残っている。

 新元号の発表については、「一世一元の制」の精神に則り、新天皇のご即位の5月1日に発表即施行すべしという保守派の方々の意見もあったが、システム変更が間に合わず、国民生活が混乱しかねないとの現実的要請により、4月1日に発表すると政府は決断した。現在は漢籍や和籍の専門の学者により隠密に検討がなされているはずだが、願わくは明るく前向きで、誰もが親しめる平易な漢字2文字であってほしい。

 200年前に譲位された光格天皇は、わずか9歳で即位され、46歳で退位された。御在位中は宮中行事の立て直しや天皇制の強化に努められ、それがのちの「尊皇思想」につながったとされる。退位の理由は定かではないが、このことで幕府との軋轢があったかもしれない。70歳で亡くなられるまでの24年間は、様々な趣味を極められ充実した日々を過ごされたようだ。天皇陛下にもそのような穏やかな日々が訪れることを、心から願わずにはいられない。

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