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税関の現場(地金の密輸など)

 関税局、税関の所管ということもあって、財務副大臣に就任以来、各地の税関を訪れて意見交換しています。とはいっても国会や公務等も多く、これまで、横浜、門司、神戸、大阪の4税関にしか行けていませんが、それでも、日々様々な取り締まりの最前線で大変な思いをしている職員の皆さんの仕事を見せていただいたり、お話しさせていただくことは、様々な気づきをさせていただける機会でもあり、今後も行っていきたいと思います。



 今の税関の焦点はといえば、外国人の訪日客も増え、貨物量も多い、そして国際情勢も緊迫する状況の中で、「不正薬物」「金」「北朝鮮」ということになるのではないかと思います。

 覚せい剤等の不正薬物は摘発されているだけでもかなりの量になりますし、手口も多様です。北朝鮮も日本海側を中心に漂着する船等の数はかなりの数に上ります。漁民が乗った漁船がエンジンが壊れて漂流したということになっていますが、当然そうではないものもあると思われます。

 また、あまり一般的には知られていないかもしれませんが、今非常に深刻かつ急速に増加しているのが「金」の密輸です。これは消費税の国による制度の違いや輸出の還付を悪用したものです。ここ数年、地金に消費税がかからない香港などから韓国等を経由して日本に密輸されるものが、貿易統計の日本の金の輸出入量の差などから推計されるところでも、かなりの額に上っています。

 ここのところ、当局の取り締まりもあって一時的に鎮静化していますが、今後消費税率が10月に10%に引き上げられることを考えれば、利ざやが大きくなるということで、密輸が再び増加する可能性はかなり高いと思われます。

 こうした事案に関しては、外国の当局はもちろんのこと、政府内でも海上保安庁や麻薬取締部、警察とも連携して対応を強化するとともに、今後、厳罰化等についても検討を行う必要があります。例えば、地金の例などでは、密輸に関して韓国に比べて日本の罰則のレベルが低いために、密輸先が日本に集中してしまっているという背景があります。そのことを考えれば、罰則においても、犯罪者サイドにとってのそもそものリスクを高め、同時に犯行の動機をなくさせるような対応を政府として講じていくことが不可欠です。

 大変な環境の中で、日々職務に励んでいる職員のみなさまが活躍しやすい環境を作っていくとともに、仕組みとしての対策を講じていく。しっかりと取り組んでまいります。

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